「朝日インテックpresentsドライビング女王コンテスト」で2連覇を達成したアマチュアの後藤あい。273.2ヤードをかっ飛ばしたスウィングをプロゴルファー・中村修が解説する。

2連覇を達成したアマチュアの後藤あい

画像: アマチュアながら2連覇を達成した後藤あい

アマチュアながら2連覇を達成した後藤あい

昨年に引き続き連覇を達成したアマチュアの後藤あい選手。8月の「日本ジュニアゴルフ選手権」で圧倒的な実力で優勝し、11月のプロテストに臨む高校3年生です。昨年はステップ・アップ・ツアー「SkyレディースABC杯」でも勝利を挙げ、飛距離だけでなく実力も兼ね備えた次世代のニューヒロインと言えます。万全の体調ではなかったようですが、前年覇者として最終打者となった後藤選手は、見事に1球目でそれまでトップに立っていた神谷そら選手の267.5ヤードを5.7ヤード上回る273.2ヤードを叩き出し、圧巻の連覇を達成しました。

旧知の仲であり、指導にあたる石井雄二コーチに、まずはドライバーのスペックについて聞きました。

「シャフトは、USTマミヤの30g台でRよりも柔らかい『アッタススピードF1』です。ドライバーはキャロウェイ『クアンタム MAX』の8.5度を使っています。レディスシャフト並みの軟らかさですが、振った時の気持ち良さが他では得られないと使用を続けています」(石井雄二コーチ)

ヘッドスピード46m/s以上を誇りながらも、かなり軟らかいシャフトで飛ばす後藤選手ですが、同じシャフトを用意して私も試打してみました。力むと曲がってしまいますが、後藤選手が言う通り、力まずに気持ちよく振り切るとシャフトのしなりとしなり戻りで驚くような飛距離が出ました。多くのドラコン選手も軟らかいシャフトを使用していると言いますから、つい力んで振り急いでしまう一般ゴルファーにも試してみる価値は大いにありそうです。

力の伝達が抜群にスムーズ

スウィングの特徴について、石井コーチは「柔軟性のある体を生かして、とにかく力の伝達がスムーズでタイミングがズレない」と解説します。重心の移動と地面を踏み込んで得られる力が、下半身から体幹、上体、腕、クラブへとベストなタイミングで順序よく移行していくことで、爆発的なヘッドスピードを生み出しているのです。

写真を見ると、リラックスしながらも下半身を緩ませずにボディ主導でテークバックしていきます。深く奥行きのあるトップに到達する直前で下半身が切り返され、飛距離の源となる上半身と下半身の大きな捻転差を作り出しています。

画像: ボディ主導でテークバックし深く奥行きのあるトップを作る

ボディ主導でテークバックし深く奥行きのあるトップを作る

切り返しでは、左足を踏み込んでから伸ばす力を利用して骨盤の回転へと変換。上半身は肩甲骨が開いて背中が丸くなるようにすることで腹圧をかけ、スピードに加えてインパクトでボールを押し込む強さを生み出しています。

画像: 地面を踏み込んで得られる力を下から上へと順序よく伝達し爆発的なパワーをヘッドからボールに伝える

地面を踏み込んで得られる力を下から上へと順序よく伝達し爆発的なパワーをヘッドからボールに伝える

昨年の同コンテストにおいて、腰痛でティーアップするのも痛々しい中でマン振りを見せた穴井詩プロの姿を目に焼き付けていたこともあり、「どんな状況でも気持ちで振り切る」という気合いと根性のマインドが養われていると石井コーチは語ります。

昨年から身長も約3センチ伸びているとのこと。積み重ねているトレーニングの成果が表れてくる来年、再来年には一体どんな選手へ成長しているのでしょうか。日本女子オープン、そして最終プロテスト通過を目指して突き進む彼女のこれからが楽しみでなりません。

写真/大澤進二


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