
上がり3ホール、どんな心持ちでプレーする?(写真はイメージ)
最後まで丁寧にプレーする
ゴルファーなら誰でもスコアをよくしたい。少ない打数でプレーしたい。ゴルファーの当然の欲求と言えます。そしてラウンドの際は、目標とするスコアはもちろん、これ以上は叩きたくない、最低限の目標というのもゴルファーそれぞれの心の中に存在することでしょう。
それらは、言ってみれば「スコアの境界線」。100を切りたい、という目標とするスコア、どんなに不調でも120は打ちたくないという下限の基準。ハーフで言うと、50以下で回りたい、でも60は打ちたくない。ということになるでしょうか。
そして、この「スコアの境界線」が、プレーヤーのメンタルに大きな影響を与えます。特にラウンドが後半にさしかかると、その境界線がはっきりしてきます。上がり3ホール、「ここからボギーペースなら48だ」「ダボ2つ叩くと60越えちゃうな、最低でも1つはボギー取らないと」などなど、具体的な数字が見えてきます。
これが曲者。それまで無心でプレーしてきたのに、急にスコアに意識を持っていかれることでプレーのペースを乱してしまうゴルファーは沢山います。この3ホールを上手く乗り切るかどうかで、スコアの境界線の上に行けるか、下に沈むかが決まるため、意識した途端にプレーがギクシャクするというのも、当然と言えば当然です。
なかには防衛策として、ホールアウトするまでスコアは数えない、というゴルファーもいますが、同伴プレーヤーから、「あれ、○○さん、上がりボギーならベスト更新じゃない?」などとお節介な情報が入ってしまう事もあります。
厄介なのは、一度スコアの計算が頭の中に入ってしまうと、なかなか消し去ることが出来ないということてす。ただ、無心で最後までプレーして、終わって数えてみたら、100切り達成していた、というケースよりも、「ここから2パットでいけば99だ! うわあ緊張する!」とスコアを意識しながら達成出来た、という方が、嬉しさも達成感も大きいかと思います。
今回はあえて「スコアの境界線」を意識した上で目標を達成する。スコア形成のために重要な上がり3ホールを上手くプレーするために、何が必要なのかを考えていきたいと思います。
上がり3ホール。とにかくミスしたくない、安全に乗りきりたい。とかくミスから逃れようとするあまり、ネガティブなマインドに陥りがちになります。でも逃げていては、不安と緊張が先走ってプレーが萎縮するばかり。むしろ積極的に対策に取り組むことで、ポジティブなプレーにつなげたいものです。
まずは現状把握と、プランニングです。これからプレーする3ホール。難易度はどうか? 自分との相性はどうか? 過去のプレーした結果は? これらを踏まえて、たとえば「16番のパー3は距離もあるから、無理にパーは狙わずボギー狙いでいこう」「17番パー5は比較的パーは取りやすいけど、距離は欲張らずに着実にパーオンさせよう」「18番は難しくはないけど、きっと緊張するから、ダボ以内で抑えられれば充分」。
このように1ホール毎の目標設定をします。この目標設定に無理があるようなら、あまり期待してはいけません。たとえば、100切りを目指すプレーヤーが、上がり全部パーじゃないと100切れないという状況だったら、流石にその日の100切りは難しい。レベル的に無理があります。
無理なパー狙いではなく、自分なりの想定スコアを決めてプレーするようにしましょう。それがきっと次回につながります。もう一つ気をつけたいのは、その日そこまでの自分のプレーを過信しないこと。「今日はドライバー曲がってないから大丈夫」。これが通用するとは限らないのが、上がり3ホールの怖さです。
僅かでも不安を感じたら、より確実なプランBへの切り替えを考えましょう。更にスコアの境界線上でせめぎ合う中で、一番やってほしくないのが、不注意、うっかりミスです。例えば数10センチのショートパットを適当に打って外してしまう。これは防げるミス。土壇場にきてのこういうミスは取り返しがつきません。
ホールアウトするまで、気を抜かないように。こうして気を抜かずにプレーしていても、思うようにいかないのがゴルフです。でも目標達成が限りなく不可能になったとしても、投げやりなプレーは頂けません。
上がってみてもう一度カウントしてみたら、1打間違っていた、なんてこともありますし、諦めや投げやりなプレーは癖になってしまいます。スコアの境界線の上に浮上するために、粘りと頑張りで最後まで諦めず、丁寧にプレーする。こうした姿勢でプレーする事で、上がり3ホールの勝負どころで、しっかりプレー出来る。そんなタフなゴルファーになれる事と思います。
