ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。今回は、応援隊長のシングルプレーヤー・マツケンによる、千葉県のゴルフ場の現状についてのレポートです
画像: 台風25号の影響で土砂崩れの被害を受けた一の宮CC。営業は通常通り行っているという

台風25号の影響で土砂崩れの被害を受けた一の宮CC。営業は通常通り行っているという

日本屈指のゴルフ県、千葉を襲った三度の豪雨

まずはこの8月から9月にかけての豪雨で亡くなられた皆様に哀悼の意を表すとともに、怪我や家屋の損壊などの被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

都道府県別のゴルフ場数では、ここ数年トップの座を兵庫県と争ってきた、日本でも屈指の「ゴルフ県」千葉を、この1ヶ月半余りという短期間に3度もの豪雨が襲いました。

最初は8月13日~14日にかけて。全国的にも大きく報道された「令和8年千葉豪雨」です。千葉市の雨量は360ミリにも達し、各地のアンダーパスなどで13人が死亡、冠水で動けなくなった放置車両が2500台に及ぶなど、千葉県内北部の都市部を中心に甚大な被害が出ました。

2回目は9月6日~7日にかけて。今度は勝浦、鴨川、館山と言った房総エリアで200ミリ以上の豪雨となりました。

そして3回目が9月21日。台風25号と秋雨前線による線状降水帯が千葉県一帯を襲いました。またまた各地で300ミリ超えです。またこの豪雨の合間も晴天の日は数えるほどしかなく、大地はほとんど乾く暇がありませんでした。

千葉が地元の私でもこれほどの長雨と雨量は経験したことがなく、長く続く異常気象に不安を感じておりました。

改めて、千葉県の地形とゴルフ場の分布をざっくり説明すると、北東部の下総台地にあたる船橋、柏、野田、印西、白井といった辺りはなだらかで高い山は全くありません。ゴルフ場もフラットな林間コースが多く、千葉県内のいわゆる名門コースは、このエリアに集中しています。例えば、我孫子GC、鷹之台CC、千葉カントリー、総武、習志野、中山、紫などなど。

それより東側は成田に近いエリア、この辺りになると丘陵タイプが増えます。カレドニアン、太平洋成田、成田GCなど。

そして一番ゴルフ場が密集しているのが、千葉市より南側の房総丘陵と呼ばれるエリアです。ここには一つの市で33ものゴルフ場が密集している市原市が含まれます。この今回の豪雨で被害にあったゴルフ場は、8月の一回目の豪雨では県中央部の平川や季美の森など、比較的フラットなコースでの冠水被害が中心でした。普段池の無いホールが、ほぼ水没している映像を観た時はショックでした。

でもこれはまだ被害の序章に過ぎなかったのです。3回目、千葉県から神奈川にかけて広範囲に襲った線状降水帯は、北印旛沼の決壊という大惨事を引き起こし、総武カントリーなど、北東部のコースにも冠水の被害をもたらしました。

もっとも被害が集中したのは房総丘陵のコース群です。房総丘陵は標高200~300メートルの低山が断続的に現れる地形で、高さの割に険しいのが特徴です。こうした地形に造成されたゴルフ場ではホールの左右が、切り立った斜面や深い谷底というホールが多くなります。

そう、長期にわたる長雨、豪雨でたっぷり水を含んだ強い傾斜地は、次々と崩落、土砂崩れを起こしたのです。なかにはフェアウェイが陥没したコースもあります。少し調べただけでも、ブリック&ウッド、千葉国際、市原ゴルフ、東京湾、コスモクラシック、などで大規模な被害が出て、クローズや、一部休業を強いられています。

冠水だけでも厳しいのに、大量の土砂を処理しなければならない復旧作業は、とてつもない労力が必要となることでしょう。実際にそうしたゴルフ場では社員総出で連日の土木作業に当たっているようです。

そうしたゴルフ場の方々にも心よりお見舞い申し上げます。1日も早い復旧を念じております。

もちろん、被害はゴルフ場だけではありません。周辺の道路も各地で土砂崩れが発生し、通行止めの区間は数十箇所に及び、中でも千葉市からゴルフ場の合間を縫うようにして茂原市まで通じる「旧外房有料」は、一部で大規模な崩落があり、当分通行出来ないようです。

また、夷隅郡大多喜町の養老渓谷温泉郷では道路が完全に塞がれ、復旧の目途が立っていないそうです。その近くに位置する千葉夷隅GCでは、来場者に対して大幅な迂回ルートの紹介をせざるを得なくなっています。

また土砂崩れの多発によって停電も長期化しています。道路が塞がっているため、修理すべき現場に辿り着けないケースがあるのだそうです。

これからの本格的なゴルフシーズン、観光シーズンに向けて、千葉県のゴルフ場関係者の皆さんには厳しい状況が続くことと思います。どうかこれ以上の被害がなく、速やかに復旧が進むことを願っています。

また、日頃千葉県のゴルフ場を利用されているゴルファーの皆様、どうか復旧までの道のりを温かく見守っていただくとともに、積極的にプレーをしていただき、千葉県のゴルフ場を支援していただければ幸いです。

※本文中の記載事項は2026年9月29日時点


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