コーンフェリーツアー・ファイナルズ第3戦「コンプライアンス・ソリューションズ選手権」。来季のPGAツアー出場権となる「ポイントランキング上位20名」の枠をめぐるサバイバルは、今大会を含め残り2戦となり、1打が昇格の行方を左右する極限のプレッシャーの中にある。熾烈なバーディ合戦の末、カットラインは通算4アンダー(136)というハイレベルな決着に。日本勢は、石川遼が通算6アンダーの38位タイ、杉浦悠太が通算5アンダーの47位タイで揃って決勝ラウンドへと駒を進めた。だが、彼らに突きつけられたのはあまりにもシビアな数字だった。

驚異のショートゲームで「66」も、予想順位は24位へ後退

画像: 初日は出遅れたが、2日目にしっかり巻き返した杉浦悠太。しかし、いまの順位のままだと昇格レースは後退する(写真は26年中日クラウンズ、撮影/有原裕晶)

初日は出遅れたが、2日目にしっかり巻き返した杉浦悠太。しかし、いまの順位のままだと昇格レースは後退する(写真は26年中日クラウンズ、撮影/有原裕晶)

今大会開幕前、ポイントランキング21位(832pt)と昇格圏内まであと一歩の位置につけていた杉浦悠太。初日「69」と出遅れたものの、2日目は圧巻の粘りを見せた。フェアウェイキープ率100.00%(13/13)と完璧なティーショットを起点に、リカバリー率(Scrambling)でも100.00%(6/6)を記録。特筆すべきはグリーン周りの貢献度を示す「SG: Around The Green」で2.459(2日目・全体2位)を叩き出した点だ。驚異的なショートゲームでピンチを凌ぎ、5バーディ、1ボギーの「66」にまとめて見事に予選を突破した。

しかし、単独首位のサンディ・スコットが通算15アンダーまでスコアを伸ばす展開の中、通算5アンダーの47位タイでは「順位を落とす」のが昇格争いのリアルだ。いまのまま72ホールが終了した場合の杉浦のポイントランキング予想順位は「24位」へと後退。渾身のプレーで予選を通過してもなおボーダーラインが遠のくという、残酷な現実がそこにある。

この「予選突破でも順位が落ちる」事態を引き起こした最大の要因が、予選2日間を同組で回った直接のライバルたちのロケットスタートだ。ランク22位のロビー・シェルトンが2日目に「65」を叩き出して通算9アンダー(13位タイ)まで急浮上すれば、ボーダーライン上の20位イアン・ギリガンも通算7アンダー(28位タイ)と堅実なゴルフで圏内を維持した。杉浦が2日目に「66」というゴルフを見せながらも、ライバル2人がそれを上回るペースで伸ばしたことで、ポイントランキング予想順位は「24位」まで後退を余儀なくされたのだ。

ショット好調の石川遼——パッティング噛み合えば爆発の予感

一方、2日連続で「67」を揃え、通算6アンダー(38位タイ/予想ランク46位)につける石川遼のスタッツは、杉浦とは非常に対照的だ。

石川のプレーを支えているのは、キレを増すショットとアプローチ。「SG: Approach」は1.524(2日目・14位)、「SG: Around The Green」は2.291(2日目・4位)と抜群の数字を残し、2日間で計12個ものバーディを量産している。その反面、「SG: Putting」が-2.620(2日目・84位)とグリーン上で苦戦を強いられ、パットを決めきれずにスコアの伸びを欠いているのが現状だ。しかし裏を返せば、これほどショット精度が高くチャンスを作れているだけに、週末にパッティングさえ噛み合えば「61」や「62」といった超ビッグスコアを叩き出すポテンシャルを十二分に秘めていると言える。

シーズン最終戦「コーンフェリーツアー選手権」を次週に控え、何としてもトップ20圏内に浮上しておきたい杉浦にとって、3日目と最終日は1つでも順位を上げるためのアグレッシブなプレーが必要不可欠となる。

ショートゲームで泥臭くスコアを作れる粘りの杉浦と、大爆発の導火線に火がつくのを待つ石川。PGAツアー昇格を懸けたヒリヒリとした週末のムービングデーで、2人がどこまでリーダーボードを駆け上がるのか。その一挙手一投足から目が離せない。

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