
「平均ストローク」が「69.64」の山下美夢有(撮影/姉崎正)
LPGA公式サイトには1980年以降のデータが残っていますが、それをさかのぼると、1980年の1位はエイミー・アルコットの「71.50」。この年、平均71を切った選手は1人もおらず、10位の選手は「72.88」でした。
最初に「70台の壁」を破ったのはアニカ・ソレンスタムです。1998年に「69.99」で初めて60台に乗せると、2002年には「68.70」と、早くも68台に到達。この「アニカの記録」は長く破られませんでしたが、昨季ジーノ・ティティクルが「68.68(小数点以下3桁では68.681)」をマークし、23年ぶりにシーズン最少記録を塗り替えました。
日本勢はどうかといえば、1987年に岡本綾子選手が「71.36」で全体の2位、翌1988年には「70.94」で1位となりましたが、この年は出場ラウンド数が規定に届かず、「ベアトロフィー」は2位の選手の手に渡りました。
日本勢初の「ベアトロフィー」は2024年、古江彩佳選手の「69.99」。2022年には畑岡奈紗選手が「69.94」を記録するなど、規定ラウンドを満たして60台をマークする日本勢も出てきました。
そして、現在日本勢最少の平均ストローク記録を持つのが山下美夢有選手です。ルーキーイヤーだった昨季、4位に入ったときの「69.81」がそれにあたります(ラウンド数が規定に届かなかった2021年の笹生優花選手の「69.36」を除く)。
山下美夢有選手の今季の平均ストロークは記事執筆時点で「69.64」。昨年の記録を0.17下回り、しかもすでに「ベアトロフィー」の規定ラウンド数を満たす60ラウンド以上を消化しての数字です。上位4人のなかで最も多いラウンド数をこなしながらスコアを落とさない点に、山下選手の安定感が表れています。
国内ツアーでは2023年に「69.4322」の歴代最少記録を樹立した山下選手。米ツアーでも、残り試合でこのペースを保てば、日本勢の歴代最少を自らの手で塗り替えることになります。
首位ネリー・コルダとの差は0.26打。記録更新の先には、平均ストロークのトップも見えています。日本勢2度目の「ベアトロフィー」獲得はなるか。そして、日本勢歴代最少平均ストロークの更新はなるか。
来週から始まるアジアシリーズに注目です!
