女子ゴルフの国内ツアー「スタンレーレディスホンダ」(10月9日~11日、静岡県・東名CC=6530ヤード・パー72)は、ホンダ所属のホステスプロ・岩井明愛の大会新記録となる16アンダーでの勝利で幕を閉じた。初日に古江彩佳が7アンダーでロケットスタートを決め、2日目には岩井明愛が単独首位へ浮上。最終日は追いすがる河本結らを振り切り、ホステス優勝とツアー7勝目を達成した。富士山の麓・東名CCを舞台に繰り広げられた3日間の戦いを振り返る。
画像: 2年ぶり国内7勝目の岩井明愛

2年ぶり国内7勝目の岩井明愛

初日は古江彩佳が7アンダーで単独首位スタート

画像: 古江彩佳が7バーディ、ノーボギーの「65」をマークし単独首位スタート

古江彩佳が7バーディ、ノーボギーの「65」をマークし単独首位スタート

初日は米女子ツアーから参戦した古江彩佳が7バーディ・ノーボギーの「65」をマークし、7アンダーで単独トップに立った。出だし1番からの3連続バーディで波に乗った古江は、「久しぶりにこんなビッグスコア、バーディがいっぱい獲っていけたゴルフができたこともすごくうれしい」と笑顔を見せ、今大会投入した新アイアンを生かして幸先良いスタートを切った。

画像: ホンダ所属の岩井明愛は2位タイスタート

ホンダ所属の岩井明愛は2位タイスタート

2打差の5アンダー2位タイには、ホンダ所属の岩井明愛、木戸愛、金澤志奈の3人が続いた。ホステスプロの岩井明愛は「アメリカではこんなに多くの人はいないので、日本に帰ってきて応援してくださるのはすごくうれしいです。ゴルフファンの皆さんに楽しんでもらえるように頑張りたい」と意気込みを語り、木戸は「たくさんいいパッティングが決まってくれた」と手応えを口にした。金澤も「今日はショットが良かったので、グリーンを外すことなく全部パーオンできた」と振り返り、好位置につけた。

画像: 連覇を狙う河本結は4アンダー5位タイスタート

連覇を狙う河本結は4アンダー5位タイスタート

さらに1打差の4アンダー5位タイには連覇を狙う河本結、青木瀬令奈、堀琴音、鳥居さくら、脇元華、藤田かれんの6人が並んだ。怪我から復帰の青木は「朝一からしっかりバーディが取れた」と振り返り、堀もノーボギーの「68」で好調をアピールした。

2日目はホンダ所属の岩井明愛が首位浮上! スタンレー所属の金田久美子は意地の猛チャージ

画像: 2日目に首位に躍り出た岩井明愛

2日目に首位に躍り出た岩井明愛

初日単独首位の古江彩佳を逆転し、2日目に首位へと躍り出たのはホンダ所属の岩井明愛だった。「今日も楽しくゴルフができました。日本のファンの皆さんの前でプレーできる機会は少ないので、楽しんでもらい、元気になってもらえるようなプレーで頑張りたいです」と、6バーディ・1ボギーの「66」をマーク。11アンダーで単独トップに立った。1打差の10アンダー2位に後退した古江も「69」と手堅くまとめ、優勝争いに踏みとどまった。

画像: 「AIG全英女子オープン」覇者の桑木志帆が「68」で回り7アンダー6位タイへ

「AIG全英女子オープン」覇者の桑木志帆が「68」で回り7アンダー6位タイへ

後方からは実力者たちが一気に浮上。「AIG全英女子オープン」覇者の桑木志帆が「68」で回り7アンダー6位タイへ躍進。また、アドレスのアライメント修正がかみ合った吉澤柚月も5バーディ・1ボギーの「68」で回り、6アンダー8位タイへ急浮上。「アプローチとパッティングでしのぐゴルフから、ショットでバーディが取れるようになって楽になった」と語り、存在感を示した。

画像: スタンレー電気所属の金田久美子は予選落ちしたものの意地を見せた

スタンレー電気所属の金田久美子は予選落ちしたものの意地を見せた

そして、予選落ちに終わったものの、2日目にギャラリーを沸かせた1人がスタンレー電気所属のホステスプロ・金田久美子だ。初日に6オーバー「78」と大きく出遅れたが、2日目は5バーディ、ノーボギーの「67」を叩き出す大猛追。「今年こそ予選通過したい」と墓前で亡き父に誓って臨んだ大一番で、イーブンパーのカットラインにあと1打届かない1オーバー(57位タイ)で無念の予選落ちとなったが、スポンサーへの感謝とプロとしてのプライドをかけた驚異のカムバックで、意地を見せた。

岩井明愛が大会新16アンダーでホステスV! 吉田鈴は2イーグルの大まくり

画像: 優勝を決め大きくガッツポーズをする岩井明愛

優勝を決め大きくガッツポーズをする岩井明愛

最終日は、岩井明愛が世界基準の強さを見せつけた。3番(パー5)で210ヤードから1メートルにつけてバーディを先行させると、4番でも連続バーディ。14番(パー4)で3パットのボギーを叩き、猛チャージをかける河本結に1打差まで迫られたが、「今日は個人的に20アンダーを目指していた。コツコツやるだけ」と動じず、直後の15番で94ヤードから1.5メートルにつけてバウンスバック。最終18番(パー5)も3メートルのバーディパットをねじ込み、大会新記録となる16アンダーで2年ぶりの国内ツアー7勝目をホステスVで飾った。

画像: 連覇はならなかったが2位フィニッシュした河本結

連覇はならなかったが2位フィニッシュした河本結

最後まで岩井を追い詰めたのは前年覇者の河本結。最終日も6バーディ・ノーボギーの「66」をマークし、14アンダーで単独2位。「自分のゴルフをやり切った気持ちと、少し及ばなかった悔しさがある。もっと技術を磨きたい」と悔しさをにじませつつも充実感を口にした。

画像: 8番パー5の2打目、もう少しでアルバトロスを放ち、弾道を目で追う吉田鈴

8番パー5の2打目、もう少しでアルバトロスを放ち、弾道を目で追う吉田鈴

また、最終日に圧巻のゴルフを見せたのが吉田鈴だ。2日目に「67」を出して浮上していた吉田は、最終日に2つのイーグル(8番パー5で220ヤードから50センチにつけるイーグル、17番パー4で122ヤードからPWで直接カップイン)を奪うなど「66」をマーク。12アンダー4位タイまで一気に駆け上がった。「不調のなかでもショットの感触が少し良くなってきた」と手応えを語り、完全復活への足がかりをつかんだ。

画像: スタンレーカラーのオレンジシャツに身を包み「65」をマークし、大会を盛り上げた

スタンレーカラーのオレンジシャツに身を包み「65」をマークし、大会を盛り上げた

スタンレー電気契約の都玲華はスタンレーカラーのオレンジウェアで自己ベストタイの「65」をマークし12位タイ。「終わりたくなかった」と好調なゴルフを続けたいほドライバーとパッティングに手ごたえをつかんだ。メルセデスランキングが61位から55位に浮上し、逆転シードへ「楽しみ」と笑顔を見せた。

次週は「富士通レディス」! 主役の座はホステスプロの古江彩佳へ

画像: スタンレーレディスホンダでは優勝を逃すも、自身所属の富士通レディスでホステスVを狙う

スタンレーレディスホンダでは優勝を逃すも、自身所属の富士通レディスでホステスVを狙う

初日に「65」を叩き出して大会を大いに盛り上げ、最終的に11アンダー6位タイで3日間の戦いを終えた古江彩佳。「そこまでショットも悪くない割にはチャンスにつくことが少なかった。今回の悔しさをしっかりバネにして来週も頑張りたい」と敗戦を糧にする姿を見せた。

次週、国内女子ツアーは千葉県・東急セブンハンドレッドクラブで行われる「富士通レディス」へと舞台を移す。この大会でホステスプロを務めるのが、まさに古江彩佳本人だ。「スタンレーレディスホンダ」ではあと一歩届かなかった米ツアー覇者が、次週は自らの所属先が主催する大一番で主役として降臨する。東名CCで味わった悔しさを胸に、ホステスVを目指す古江の戦いから目が離せない。

撮影/有原裕晶


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