女子ゴルフの今季国内ツアー「富士通レディース」(10月15日〜18日、千葉県・東急セブンハンドレッドクラブ=6717ヤード、パー72)は鈴木愛が通算15アンダーで今季初優勝を果たして幕を閉じた。優勝は昨年「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」以来で通算23勝目となった。今年から従来の3日間大会から4日間競技へとスケールアップした大会を舞台に、優勝した鈴木、2位に食い込んだ菅沼菜々、3位タイの古江彩佳、蛭田みな美、堀琴音、イ・ミニョンらが熱戦を繰り広げた4日間を振り返る。

【初日】蛭田みな美と高橋しずくが首位発進!ホステスプロ古江彩佳も好スタート

画像: 初日は、通算7アンダーで、蛭田みな美(左)と高橋しずく(右)が首位タイに並んだ

初日は、通算7アンダーで、蛭田みな美(左)と高橋しずく(右)が首位タイに並んだ

秋晴れのもと開幕した初日は蛭田と高橋しずくが通算7アンダーで首位に並んだ。

蛭田は苦手としていたスライスラインのパッティングが冴え、7バーディノーボギーの完璧なラウンドを披露。「スライスラインがよく入ってくれました。危なげない1日だったと思います。ずっとシードが目標でしたが、先週の結果(「スタンレーレディスホンダ」で4位タイ)で肩の荷が下りたので、次は優勝かなって思います」と前を向いた。

自己ベストを更新してプロ初の首位発進となった高橋は「パターがよく入りました。初めてのコースで欲がなく回れたのがよかった」と笑顔を見せた。

画像: 3位にはサイ・ペイインが入った

3位にはサイ・ペイインが入った

通算6アンダーで回って1打差3位につけたのはサイ・ペイイン。1番パー5ではイーグルを奪い「1番のイーグルが本当に大きくていい流れになった。久しぶりのいいスタートなので明日もこのペースでいきたい」と手ごたえを口にした。

米女子ツアーから参戦した富士通所属のホステスプロ・古江と小祝さくら、イ・ミニョンが通算5アンダーで回って2打差4位タイにつけた。鈴木は通算4アンダー7位タイでの滑り出しとなった。

【2日目】古江彩佳が「30」の猛チャージで首位タイへ浮上

画像: アマチュア時代を含めて今大会で3勝を挙げている古江彩佳が首位タイへ浮上

アマチュア時代を含めて今大会で3勝を挙げている古江彩佳が首位タイへ浮上

2日目は古江が「66」を出し、通算11アンダーで蛭田と並んで首位タイへ浮上した。アウトでは圧巻の6バーディを奪い「30」をマーク。「ハーフターンでしっかり切り替えられ、パッティングに助けられた」と振り返った。

蛭田は「68」で回って首位を堅持。「1個ボギーがもったいなかったが、逃したバーディパットを決められるよう明日も頑張りたい」と気を引き締めた。

画像: 都玲華が混戦のなか、4位タイに浮上

都玲華が混戦のなか、4位タイに浮上

鈴木は「67」で回って通算9アンダー3位へ浮上。都玲華、高橋、サイ・ペイイン、イ・ミニョンが通算8アンダーで4位タイに並んだ。シード確保を目指す都は「大きなピンチもなく全体的に安定していた。4日間大会でしっかりポイントを稼ぎたい」と意欲を見せた。

画像: 今季3勝目を狙う吉田鈴が8位タイへ浮上

今季3勝目を狙う吉田鈴が8位タイへ浮上

地元千葉県出身の吉田鈴は「65」をマークし、通算7アンダー8位タイへ急浮上。3番パー4でのイーグルに加え、9番では鮮やかなチップインバーディを決めるなどビッグスコアを出し「先週イーグルが2つ出て、今週も出るとは思わなかった。ラッキーな1日でした。地元でたくさんの応援ありがとうございます」と充実感を漂わせた。

【3日目】激しい主導権争い。鈴木愛とイ・ミニョンが首位に並び最終日へ

画像: 3日目、鈴木愛とイ・ミニョンが首位タイに並んだ

3日目、鈴木愛とイ・ミニョンが首位タイに並んだ

3日目は激しい主導権争いが繰り広げられた。

通算9アンダー3位から出た鈴木が「69」で回って通算12アンダーとし、イ・ミニョンと並んで首位タイへ浮上。「西日でライン読みが難しかったが、パットのフィーリングがいいのでパーオンを増やしたい。今年0勝では終わりたくない」と意気込んだ。

イ・ミニョンは「風の読みが難しいが、どんな風でも自分の判断を信じて自信を持って臨みたい」と冷静に話した。

画像: 森守洋コーチに師事する菅沼菜々が3位タイ、堀琴音が5位タイでフィニッシュ

森守洋コーチに師事する菅沼菜々が3位タイ、堀琴音が5位タイでフィニッシュ

菅沼が「68」で回って通算11アンダー3位タイへ上がり「グリーンで速さとライン読みが合っている。久しぶりの優勝争いを楽しみたい」と笑みを浮かべた。

画像: 今季トップ10入り5回のうち、3回2位でフィニッシュしている木戸愛がスコアを6つ伸ばした

今季トップ10入り5回のうち、3回2位でフィニッシュしている木戸愛がスコアを6つ伸ばした

吉田も「68」で回って通算11アンダーで菅沼と並んで3位タイ。「3日間とも上がりの気持ちいいフィニッシュができているので、明日もいいゴルフをしたい」と前を向いた。木戸愛が「66」で回って通算10アンダー5位タイへ浮上。「いいパッティングがたくさん決まってくれた。ベストを尽くしたい」と頂点を見据えた。

堀、蛭田も通算10アンダー5位タイ。首位でスタートした古江は体調不良に苦しみ「74」と崩れて通算9アンダーの3打差8位タイに後退したが「体調を戻してしっかり攻め、ビッグスコアを目指したい」と巻き返しを誓った。

【最終日】「いつもの初日のよう」鈴木愛が重圧を跳ね除け見事な逃げ切りV

画像: 混戦を抜け出し優勝を飾ったのは、鈴木愛

混戦を抜け出し優勝を飾ったのは、鈴木愛

最終日は息をのむ大混戦となった。

そのなかで通算12アンダー首位タイから出た鈴木が安定したプレーを披露。4バーディ、1ボギーの「69」で回り、通算15アンダーで逃げ切った。バックナインの10、14、15番でバーディを奪う勝負強さを見せて今季初勝利をつかみ「今日で23勝したんですけど、初めてこんなに緊張感がなく落ち着いてできたので、本当にいつもの初日かのような感じで、全然プレッシャーもなく、スコアも気に
することなく、淡々とプレーできました。今日のニュースを見て、『あ、優勝したんだ』と実感すると思います」とユニークな言葉で喜びを表現した。

画像: 単独2位に菅沼菜々が入った

単独2位に菅沼菜々が入った

1打差3位タイから逆転を狙った菅沼は「70」で回り、2打差の通算13アンダー単独2位。難しい18番ではバーディを奪い「ショットがすごくよくなってきて、まだ残り試合もあるので、来週からまた調整して、しっかり頑張りたい」と目線を上げた。

画像: 3位タイに入った古江彩佳

3位タイに入った古江彩佳

古江は「69」で回り、蛭田、堀、イ・ミニョンと並び通算12アンダー3位タイでフィニッシュ。「グリーンが速くてピンポジションも難しかったんですけど、ノーボギーで回れたのはよかった」と自己評価した。

画像: 初日、2日目と首位をキープした蛭田みな美も3位タイでフィニッシュ

初日、2日目と首位をキープした蛭田みな美も3位タイでフィニッシュ

蛭田は「70」で回ったものの優勝には届かず「久しぶりに最後終盤まで分からない展開だったので、楽しかった」と敗戦を素直に受けとめた。

女子ゴルフの次戦は「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で10月22日から兵庫県・マスターズゴルフ倶楽部で開催される。

撮影/岡沢裕行


This article is a sponsored article by
''.