
「富士通レディース」優勝の鈴木愛もピンの『アリーブルーオンセット』を愛用(Photo/Hiroyuki Okazawa)
かなり個性的なモデルといっていい!
クラブフィッター小倉です。今回は、前回に引き続きパターについてです。2026年の全米オープンを制したウインダム・クラークという選手がいますが、このメジャー優勝を勝ち取る直前にちょっと珍しいクラブ契約をしました。
それがパターのみ、しかもひとつのシリーズ限定の契約というかなり絞り込んだ内容です。そのパターシリーズとは、PINGの『スコッツデールテック』。白いヘッドが特徴的で、彼はそのなかの「アリーブルーオンセット」というモデルのカウンターバランスの中尺仕様を愛用し、契約した直後にメジャーチャンプになりました。
この「アリーブルーオンセット」というモデルは、マレットタイプでヘッドの真ん中付近にシャフトが装着されています。一見すると現在一定の流行を見せているロートルク(ストローク中にヘッドにほとんど開閉の力が発生しない)仕様に似ていますが、このモデルは、いわゆるフェースバランスです。簡単に表現すれば、”出っ歯なマレット”といったモデルですね。
現在発売されているマレットタイプは、シャフト軸線とフェース面が同じラインにあるハーフオフセットか、シャフトの右側のラインとフェース面が同じラインにあるフルオフセットのどちらかになっているものが多いです。
シャフトの左側のラインよりもフェース面が突出している、いわゆる”出っ歯”なパターはロートルク仕様のパターで頻繁にみるようになりましたが、一般的なフェースバランスではかなり珍しいです。この出っ歯でフェースバランスの組み合わせに独自の白いボディを生かしたアライメント技術を使用し、オリジナリティ溢れるパターに仕上げています。
実はこのモデル、私も購入しました。私が購入したのは通常の長さの仕様ですが、非常に気に入っています。個人的に好きな点は、打点のミスに強いマレットタイプなのに、操作性がブレードタイプ並みに良いところです。
シャフト軸線とヘッドの重心が非常に近いので、操作性が良く、咄嗟のアジャストが効きます。もともと私はセンターシャフトのブレードタイプが好きなので、その操作感とほぼ同じ感覚でミスに強いヘッドが使えるのは非常に大きいです。
出っ歯な仕様は好き嫌いあると思いますが、私は利き目が左なので構えると自然と利き目の下にボールが来るのでむしろ構えやすいのです。私も「アリーブルーオンセット」に替えてパッティングのスタッツが向上しました。
なかなか個性があるモデルなので、好き嫌いはあると思いますが、その個性がハマると変えられなくなるぐらいの効果は発揮してくれると思います。私もしばらくはこのモデルで行くつもりです!
