女子ゴルフの今季国内ツアー第32戦「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」(兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部=6520ヤード、パー72)は桑木志帆の逃げ切り優勝で幕を閉じた。通算12アンダー単独首位から出た最終日に4バーディ、1ボギーの「69」で回り、2位に1打差の通算15アンダーでVゴールに飛び込んだ。優勝は9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」以来で今季国内ツアー4勝目、通算7勝目。安定感抜群のプレーを披露した桑木、激しい優勝争いの末に通算14アンダー単独2位に入った森井あやめ、3位タイの佐久間朱莉と髙野愛姫らが頂点を競った4日間を振り返る。

森井の人生初エース&首位に中村・小林! 混戦の幕開け

初日は中村心と小林光希が6アンダー「66」をマークして首位タイに並んだ。ツアー初勝利を狙う中村はボギーなしの6バーディで回り「ティーショットが安定してフェアウェイからピンを狙えた。4、5メートルのパットが入ってくれた」と笑顔を見せた。小林も7バーディ、1ボギーと攻撃的なゴルフを見せ「今日はショットもパットもまとまった」と振り返った。

画像: 190ヤードの7番パー3で人生初のホールインワンを達成した森井(写真/JLPGA)

190ヤードの7番パー3で人生初のホールインワンを達成した森井(写真/JLPGA)

1打差の5アンダー「67」で3位タイには髙野と森井が続いた。髙野は「上半身をしっかり動かす」というテーマに集中しボギーなしの5バーディ。森井は190ヤードの7番パー3でプロ転向後はもちろん人生初となるホールインワンを達成し「25年ゴルフをやってきて、ホールインワンをせずに終わるのかなと思っていたのでいい思い出になりました」と声を弾ませた。2打差の4アンダー「68」で5位タイには桑木、前週の富士通レディースで優勝した鈴木愛、永井花奈、永峰咲希が並んだ。

【2日目】永井が単独首位! 混戦模様の予選ラウンド

画像: 2日目は永井が単独首位に浮上

2日目は永井が単独首位に浮上

2日目はグリーンが締まって難度が上がるなか、永井が単独首位に立った。永井は6バーディ、2ボギーの「68」をマーク。通算8アンダーまで伸ばし「決勝ラウンドがあまり得意ではないので、ここからが自分を超えるための勝負になってくる」と気迫を表に出した。

1打差の通算7アンダー2位タイには桑木、髙野、佐久間、森井、金澤志奈、鈴木の6人が並ぶ混戦となった。桑木は13番パー4でダブルボギーを叩いたものの、直後の14番パー3でバーディを取り返し「69」をマーク。「最近ダボが多くて、そこが課題でもある中でやっぱり打ってしまったのは悔しかったんですけど、次のホールで取り返せたのはよかった」と話した。前年覇者の佐久間はこの日ベストスコア「66」をマークし「アプローチとパッティングのタッチが合ってきた。連覇したい思いがあるのであと2日頑張りたい」と意気込んだ。金澤も「68」で回った。

画像: 日本ツアー引退試合となったアン・ソンジュ

日本ツアー引退試合となったアン・ソンジュ

なお、今大会が日本ツアー引退試合となったアン・ソンジュが17番でバーディを奪い、カットラインぎりぎりの通算イーブンパー43位タイで決勝ラウンドへ進んだ。米ツアーから参戦した西村優菜は通算2オーバー57位タイで予選落ちとなった。

【3日目】桑木志帆が「67」で単独首位へ浮上! 2打差に追撃グループがひしめく大混戦

画像: 3日目に桑木が67をマークし、首位に浮上

3日目に桑木が67をマークし、首位に浮上

3日目は首位と1打差から出た桑木が7バーディ、2ボギーの「67」をマークし、通算12アンダーで単独首位に浮上。「久々に優勝争いに絡めている。最後まで自分を信じて気持ちで負けないように頑張りたい」と決意を口にした。

画像: 左から堀琴音、金澤、森井、佐久間、髙野

左から堀琴音、金澤、森井、佐久間、髙野

2打差の通算10アンダー2位タイには堀琴音、金澤、森井、佐久間、髙野の5人が並んだ。「69」で回って初優勝のチャンスを築いた森井は「初優勝できるように頑張りたいなと思います」と前を向き、「67」で回った兵庫県・滝川第二高出身の堀は「全体的にショットもパッティングも安定している。兵庫県は第二の故郷だと思っているので頑張りたい気持ちが強い」と最終日を見据えた。

佐久間も連覇へ照準を合わせた。3バーディ、ボギーなしの「69」で回り「明日もしっかり伸ばしたプレーができるように頑張りたい」。髙野は「自分のペースを崩さずに回り切れたら100点」と自分自身にテーマを課した。

【最終日】森井あやめとのデッドヒート! 攻めの姿勢を貫いた桑木が1打差の逃げ切りV

画像: 17番を気合でボギーセーブにした桑木

17番を気合でボギーセーブにした桑木

最終日は通算12アンダー首位の桑木と、2打差で追う森井、佐久間、髙野らが競り合う展開となった。バックナインに入り、桑木が13番のバーディで単独首位に立ち、森井が15番で追いついたが、16、17番の連続ボギーで後退。最後まで攻めの気持ちを表に出した桑木が1打差で逃げ切りVを決めた。

「優勝できると思っていなかったので、すごくうれしかったです。今までの優勝とは違った感覚で、本当に調子がよくない中で勝ち切れた試合」と桑木は喜びに浸った。

画像: 惜しくも1打届かなかった森井

惜しくも1打届かなかった森井

「68」で回りながらもあと一歩のところで大魚を逃がした森井は「悔しいですね。上がりで崩れてしまいましたが、持っている力以上は出せたのかなと思います。また練習して強気なゴルフができるようにしたいです」と唇をかんだ。しかし、森井はこの単独2位でメルセデス・ランキングが63位から42位へジャンプアップし、来季の初シード圏内となる50位以内に浮上を果たした。

画像: 3位タイにつけた髙野と大会連覇に届かなかった佐久間

3位タイにつけた髙野と大会連覇に届かなかった佐久間

佐久間と髙野が通算13アンダー3位タイ。佐久間は「後半の3日間はボギーなしでプレーできたので、そこはプラスに考えて頑張りたいです」と前を向き、髙野も「今日も悪くないゴルフができたと思います。4日間ずっといい順位でプレーできたことが本当にうれしいです」と結果を前向きに捉えた。

鈴木が通算12アンダー5位。脇元華、山路晶、金澤、JLPGA正会員となって初の出場だったパク・ヒョンギョンが通算11アンダー6位タイ。アン・ソンジュは通算2オーバー55位タイで現役最後の日本ツアーを締めくくった。

女子ゴルフの次戦は今季第33戦「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」(埼玉県飯能市・武蔵丘GC)で、30日に開幕する。

写真/姉崎正

23枚の写真で「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」を振り返る(撮影/姉崎正)


This article is a sponsored article by
''.