
桂川有人(左、写真/Getty Images)と吉田優利(右、写真/LPGA&Getty)。日本勢が韓国の地で同日優勝を果たした
シーズン残り3試合で桂川はポイントランク106位と崖っぷちに立たされていた。ジェネシス選手権で100位以内に入らなければツアーカード消失の危機に直面していた。しかし3日目にトーナメントレコードに並ぶ「63」を叩き出しトップに躍り出ると、最終日は我慢のゴルフでその座を守り2打差で逃げ切ってトロフィーを掲げた。

ジェネシス選手権を制した桂川有人(写真/Getty Images)
「初優勝のあとは本当に苦しい時期が続きました」とここ数年の苦労を口にした桂川。最終日は優勝とシード、2つのミッションに挑み「2重のプレッシャーがあった」というが、困難を乗り越えての勝利に「人生最高の瞬間」を謳歌した。
最終日最終組には今季好調で世界ランク14位の地元のヒーロー、キム・シウーがいた。いうなればアウェイの状況で勝ち切ったことにも価値がある。ポイントランクは106位から28位へ急浮上。わずか1週間前はシード落ちの危機に瀕していたが、一発逆転で11月開催のプレーオフシリーズ2試合への出場権を獲得した。「(最終戦の)ドバイでプレーできるのがすごくうれしい」と桂川は声を弾ませた。

BMW女子選手権を制した吉田優利(写真/LPGA&Getty)
いっぽう4打差からスタートした吉田は雨が降りしきる最終ラウンドウンド、スタート直後の2番パー5でイーグルを奪ってペースを掴むと5番から3連続バーディでトップに立った。だが後半は接戦となり15番でティーショットを曲げてボギー。18番もパーセーブはならなかったが本格参戦3年目にして逆転で初勝利を収めた。
約1カ月前「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で初優勝を飾った同じ年の西村優菜の活躍に刺激を受けたかのような戴冠。記者会見では通訳を通さず堂々と英語での受け答え。「(最終日)実はとても緊張していました。本当にうれしいです」と相好を崩した。
勝利を決めた瞬間、仲間たちからシャンパンシャワーで祝福された。韓国のファンに向けてのメッセージでは「プレー中はあまり笑わないタイプですが、コースの外ではいつも笑顔です。ぜひ私のインスタグラムをフォローしてください」とアピール。
その日のインスタには笑顔でトロフィーを掲げる写真とともにグリーン上で豪快にシャンパンをボトル飲みする写真をアップした。
【写真】吉田の初Vを畑岡、勝がシャンパンシャワーで祝福!【吉田優利公式インスタグラム】
これでPGAツアーの「バターフィールド・バミューダ選手権」で2日目トップタイに立った平田憲聖が優勝していれば3大ツアーを日本人が制覇するところだったが……。残念ながら3日目に崩れ優勝を逃した。しかしいずれ世界で日本勢がトリプルVを達成する日が来るかもしれないと思わせてくれた1週間だった。
