
勝みなみのアドレスは、左手の甲が見えるストロンググリップで握り、左腕とクラブが一直線になっている
さて、2026年の米女子ツアーでは、ツアーでの経験を積み重ねた末に勝利を果たした選手が2人現れました。2023年に本格参戦した西村優菜選手、そして2024年に参戦した吉田優利選手です。
そして、同じ文脈でいま最も勝利に近い選手の1人と言えるのが、勝みなみ選手です。
米女子ツアーには西村選手と同じく2023年から参戦。キャリアトップ10フィニッシュは実に14回を数えます。選手の総合力を示す指標であるSGトータルは現在29位。1ラウンドあたりの平均パット数などパット系の指標は3部門でツアー1位。実績を見ても、スタッツを見ても、まだ未勝利なのが不思議なくらいの実力者です。

手首を使わずにノーコック気味に上げていき、トップで肩のラインは90度以上と深く捻転し飛距離の源になる捻転差を作る
そんな勝みなみ選手のスウィングを、中村修プロに分析してもらいました。
「左手の甲が見えるストロンググリップで握り、左腕とクラブが1本になるようにアドレス。そこから手首を使わずにノーコック気味に上げていくのが勝選手のスウィングの特徴です。トップで肩のラインは90度以上と深く捻転し、飛距離の源になる捻転差を作ります。切り返しで左へ移動し、左足でしっかりと地面を踏み込むので股を割るように両ひざの間隔を広く取っています」
ストロンググリップに握り、ノーコック気味にテークバックをとる勝選手。このスウィングで、今年はホールインワンを2個記録。ちなみにこれもツアー1位です。

ダウンスウィングではノーコック気味で手首を使わないのでタメは少なく入射角は緩やか
「ノーコック気味で手首を使わないのでダウンスウィングでもタメは少なく入射角は緩やか。フェースの開閉やタメを省き、左への重心移動と体の回転で打つシンプルなスウィングが勝選手の強みになっています」(中村プロ)
シンプルなスウィングながらドライバー平均飛距離は266.19ヤードでツアー50位と平均以上に飛ばしており、フェアウェイキープ率も66.00%と悪くありません。シンプルスウィングで再現性も高めつつ、天性のバネで飛距離も出せる。それが勝選手の強みです。
サンドセーブ率もツアー5位で、グリーン周りの指標であるSGアラウンドグリーンでは13位。シンプルなスウィングでグリーン周りにボールを運び、ツアー屈指のショートゲームでバーディを量産していきます。
過去5年で4人の日本人チャンピオンが誕生している「TOTOジャパンクラシック」で、待望のツアー初優勝はなるでしょうか?
写真/岡沢裕行
