
新人王ランク1位の原英莉花
今季、ルーキーとして米女子ツアーに参戦しているのが原英莉花選手です。日本女子オープン2勝の実績を持ちながら、2025年は米女子下部のエプソンツアーに出場。18試合で予選通過17回、トップ10入り9回、1勝を挙げ、年間ポイントランキング5位で今季のレギュラーツアーの出場権をつかみました。
ルーキーイヤーの今季は23試合に出場してトップ10入り5回。ルーキー・オブ・ザ・イヤーのポイントランキングでは1位に立っています。選手の総合力を示す指標であるSGトータルは27位と、世界最高峰の米女子ツアーでも上位のパフォーマンスを示しています。
そんな原英莉花選手のスウィングを、中村修プロに分析してもらいました。

切り返しでの左への移動は最小限に抑え、骨盤はアドレスの位置に戻る。長いリーチを生かした深く奥行きのあるトップからタメを作り動き出すのが原のダウンスウィング
「始動で右へ移動し、しっかりと圧をかけます。その位置から右ひざを動かさずに上半身を捻転していきます。切り返しでの左への移動は最小限に抑え、骨盤はアドレスの位置に戻ります。長いリーチを生かした深く奥行きのあるトップからタメを作り、ダウンスウィングに入ります」
右ひざを動かさずに捻転し、切り返しでも左への移動を抑える原選手。長いリーチを生かした深いトップから、タメを作ってダウンスウィングに入ります。
「奥行きのある大きな半径を描くヘッド軌道で、インパクトに向けて加速するための距離を十分に確保しています。それが大きな飛距離を生んでいます」と中村プロ。
さらに中村プロが注目するのは、静かに使う足の動きです。

上半身の回転で飛ばし、下半身は土台として静かに支えるのがショットの精度の高さを生んでいる
「手足の長い選手が足を積極的に使うとブレやすくなりますが、原選手は胸や肩のラインをテークバックで90度、インパクトからフォローにかけて180度回していきます。上半身をしっかりと回すことで、下半身はその動きを支える土台の役目を果たしています」
上半身の回転で飛ばし、下半身は土台として静かに支える。そのスウィングの精度の高さはスタッツが雄弁に語っています。ドライバー平均飛距離は268.51ヤードでツアー39位。ティーショットでどれだけスコアを伸ばしたかを示すSGオフザティーは27位。飛距離だけでなく、フェアウェイキープ率は71.67%(ツアー42位)、パーオン率は72.14%でツアー10位。ボールストライキングの指標では全体4位に入っています。
ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いでトップに立つ原選手。日本で迎えるTOTOジャパンクラシックで、米ツアー初優勝の可能性も大いにあるのではないでしょうか。
写真/岡沢裕行

