
左から半田晴久ISPS会長、マーク・ダーボンR&ACEO、ヘンリー・キーリングR&Aコマーシャル・パートナーシップ担当ディレクター
『Golf for disabled OPEN(障がい者のためのゴルフオープン競技)』をわかりやすい表記で正式名称とした『G4Dオープン』は、2023年に創設され、The R&AとDPワールド(欧州)ツアーが共同で開催している。前述のように世界のトップレベルのツアーだけでなく、ブラインドゴルフを皮切りに、障がい者ゴルフもサポートしてきたISPSは、タイトルパートナーとなっただけでなく、来年の大会からは出場選手の参加費を全額負担。競技そのものにとどまらず、障害のある人々のゴルフ普及と発展に大きく貢献した個人を讃える「ISPS HANDAインスピレーション・アワード」も賞金付きで創設する。
「ゴルフの力、ゴルフの理念で可能性を広げたい。スポーツで人々を幸せにしたい、とういうところがR&AとISPSの一致するコンセプト」と、2日に都内で行われた会見で意気込みを見せた半田晴久ISPS会長が口にする。これに「ゴルフは誰にでもできるスポーツ。障がい者にも広げたい。まだ何も決まっていないが、パラリンピックでゴルフ競技ができるようにも持って行きたい」と、同席したR&Aのマーク・ダーボンCEOも強調した。
5月に行われた今年の第4回大会は、男女合わせて25カ国から80人のゴルファーがウェールズのセルティック・メナー・リゾートに集結。日本からも23位のタイの吉田隼人を始めとする男子4人が出場している。
パラリンピックのようなトップクラスの競技に限らず、様々なレベルで障がい者スポーツは広がっている。スポーツを通じて、生きがいを見出したり、社会とつながったりすることは、誰にとっても大きな意味を持つ。生涯スポーツと言われるゴルフは、障がいのある人にとってもより大きな可能性を秘めていると言い換えることもできる。この大会が続くことは、その広がりを加速することにつながる。
日本でも障がい者ゴルフは徐々に広まりつつあるが、バリアフリー化やカート走行の芝へのダメージを気にするなど、受け入れるゴルフ場側にまだまだ浸透しきれているとは言えないのも事実。『G4Dオープン』のような大きな国際大会の開催実績や、その受け入れ態勢などは、世界中の理解を深めるだろう。障がいのあるゴルファーがプレーしている光景が、当り前になる日が遠くないことを祈りたい。
取材/小川淳子
