筋肉痛をマネジメントでカバー! 4ホールのパー5を全バーディで「66」

トレーニングの筋肉痛で体が動きづらかったという髙橋(撮影/岡沢裕行)
初日、アウトコースからスタートした髙橋は、2番(パー5)で6メートルを沈めてバーディを先行させると、7番(3メートル)、9番(2メートル)でも着実にスコアを伸ばして前半アウトを「33」でターン。後半に入っても勢いは衰えず、12番、17番のパー5を確実に仕留めるなど、4つあるパー5すべてでバーディを奪取した。
「トレーニングをしすぎて筋肉痛で体が動きづらかった」と決して万全のコンディションではなかったと振り返るが、「グリーンを外すと大きな尾根が走っているので、ピンポイントに打たなければいけないという集中力があった」と語る通り、ショットのわずかな狂いを卓越したコースマネジメントでカバー。難コースを完璧に攻略し、ノーボギーの快進撃を演じた。
「力感は変えず、天候通りに打つ」 グローブは雨でも1枚を貫く
雨が降り続く悪条件のなか、際立っていたのが髙橋の雨天への対応力だ。雨の日にプレーする時の考え方を聞いてみた。
「スウィングの力感は晴れの日とまったく変えません。雨が降れば当然キャリーや距離は落ちますが、そこを飛ばそうとして力まないように打つだけ。天候通りに打つという感覚ですね」
多くのゴルファーが陥りがちな「雨だから強く振る」「飛ばないからセーブする」といった意識を一切持たず、距離の低下をそのまま受け入れている。フライヤーやドロップのジャッジについても「結局は経験と雰囲気ですかね(笑)。ライを見て『フライヤーしそうだな』『ドロップしそうだな』と感覚で判断していますね」と髙橋独自の目線で語ってくれた。
さらに驚かされたのがグローブの扱いだ。雨の日には滑りを嫌って何枚もグローブを取り替えるプロも多いなか、髙橋は「水に濡れても大丈夫な全天候型グローブを1枚だけ使い、雨の日でも途中で替えることはない」と明かす。「変えないのは昔からで、強い雨でも気にならないんです(笑)」と良い意味で鈍感力があるのかもしれない。
新パター投入で「もうひと転がり」 雨で重いグリーンも攻略
高橋彩華が投入した新パター(撮影/岡沢裕行)
雨を含んで柔らかくなった美野里のグリーンに対し、「スピンやキャリーでピンポイントに落とさなければならず、突っ込まなければいけない状況は自分にとって逆に難しい」と分析した髙橋。その重いグリーン上で頼れる武器となったのが、10月の「富士通レディース」から投入した新パターだ。
「富士通レディースのときに(練習グリーンにあったこのパターを見て)見かけないパターだなと思って、少し打ってみようと思ったのが使い始めたきっかけです。構えてみると意外と色合いは気にならないし、むしろ黒のラインがくっきり見えて構えやすかった。加えて、今まで使っていたスパイダーよりも打感が軟らかいインサートなので、もうひと転がりが出てくれる気がします。シャフトもカーボンなんですが、嫌な感じがせずにしっかりしていたので使い始めました」と髙橋。
雨で重くなったグリーンに対しても「少し強く打つ意識を持つくらい」と最小限の調整で対応。「毎日バーディ合戦になるコースなので、出遅れないようにボギーを極力打たないマネジメントで伸ばしていきたい」と語る髙橋。シンプルに徹する自然体なゴルフと頼れる新相棒を武器に、週末の頂点を見据えている。
文/幅克成


