大会の参加者はJGRA関東ブロック研修会Aクラス、JGRA他ブロック研修会成績上位者、主催者推薦の125名の選手が全国から集まった。研修会は通常JGRAブロックごと開催されているが、ゴルフ練習場連盟70周年記念事業として、賞金総額も300万円と大幅にアップされた記念すべき大会となった。
JGRAの研修会のルーツは昭和36年、プロを志望する人達を研修させる機関として、「関東ゴルフ練習場連盟」「プロ協会」が共催の「関東ゴルフアシスタント研修会」が設立され、第1回アシスタントプロ研修会が千葉県の紫カントリークラブ・あやめコースで開催されたのが始まりだ。
大会は日高カントリークラブ東・西コース(6,827Y、パー72)で行われ、日頃の研修の成果でアンダーパーが15名という白熱した試合となった。優勝争いは、永井哲平選手(KGRAクラブ)と勝俣陵選手(ハルゴルフクリニック)がともに68で回り、プレーオフにもつれ込んだ。プレーオフは東コース1番(363Y、パー4)で行われ、勝俣選手がティーショットを右に曲げトラブルとなる中、永井選手が手堅くパーにまとめ優勝を飾った。3位は69の照沼恭平選手(サングッド)であった。
優勝した永井選手は、「ドライバーが曲がらず、フェアウェイをキープできたのでもう少し良いスコアで回ることが出来たかもしれない。課題が残った。JGTOのシード選手である勝俣選手とプレーオフを出来たことが何よりの貴重な体験となった。大会を開催していただき、プレーオフを戦える環境にいれることが有難いと感謝しています。プレーオフは5回目の経験で初めて勝てました。」と達成感あふれる表情で語ってくれた。
永井選手には70周年記念事業にふさわしく優勝賞金70万円並びに優勝カップが(公社)全日本ゴルフ練習場連盟会長・横山雅也大会会長から、副賞のダンロップスリクソン賞が(株)ダンロップスポーツマーケティング木越浩文代表取締役社長から贈られた。また、優勝副賞として福島オープン、第4回柏オープンゴルフ選手権、埼玉オープンの出場権を獲得した。
惜しくも2位の勝俣選手は「プレーオフで敗れて悔しいですが、東建ホームメイトカップに会場入りするので、そこでは負けないように頑張りたい。」とツアーに向けて前向きであった。
大会会長の横山雅也氏は大会開催について「連盟創立70周年を迎え、全国の研修会NO.1を決める大会です。連盟は会員、研修会の会員、スポンサー・賛助会員で構成されており、業界の発展につながっています。多くのプロを輩出している研修会を長く続け、より一層の研修会の発展を期待しています。」と業界の活性化に手ごたえを感じている様子だ。
同日にはさらに、70周年記念事業の一環として「JGRAジュニア委員会」が、この大会のコラボレーションとしてのジュニアイベント「ゴルフワンダーランド フューチャースクランブルゴルフ大会」が南コース9ホールで開催された。小学校1年生から中学3年生までのジュニア12名が参加し、研修生・練習場プロ1名とジュニア3名でチームとしてスクランブルゴルフを楽しんでいた。
優勝チームは36という好スコアで幕を閉じ、参加したジュニアからは「楽しかった!!」の声が多く聞かれ、コロナ禍で閉塞感が長くあった中で、のびのびと元気よくプレーしていた。