英国の高級スポーツカーメーカー「ASTON MARTIN(アストンマーティン)」の日本法人、アストンマーティン ジャパン(同)が、同社最新SUV「DBX707」のメディア向け体験イベントを北海道で開催した。今回は、世のゴルファーを唸らせる“世界最強のウルトララグジュアリーSUV”と名高い「DBX707」に注目する。

SUVの皮を被った「スーパースポーツ」

「アストンマーティン」の106年に及ぶ歴史上、初のSUVとなる「DBX」が登場したのは2019年末。その3年後に「DBX」の性能をより高めた“世界で最もパワフルなウルトララグジュアリーSUV”と称して発表されたのが「DBX707」だ。

画像: アストンマーティンのスーパースポーツSUV「DBX707」

アストンマーティンのスーパースポーツSUV「DBX707」

車名の「707」は最大馬力に由来しており、エンジンはチューニングにより出力、トルクともに大幅に向上したものを積載。前作「DBX」の最大出力が550PS(馬力)であったのに対し、「DBX707」では最高出力707PS、最大トルクも700Nmから900Nmにアップしている。

この大出力エンジンに対応するために、レース用に開発された湿式多板クラッチを採用した、SUVでは前例のない新機軸が導入されている。これにより圧倒的なパワーを余すことなく駆動力へと変え、かつスムースな加速とギアシフトを実現。静止状態から時速100kmに達するまでわずか3.3秒という加速力と、最高速310kmというパフォーマンスを誇る、まさに"最強”のSUVに成長したのだ。

この新たな湿式クラッチシステム採用することで、高いコントロール性を維持しながら、最高の発進加速を実現する、「DBX」初となる完全に統合された自動ローンチコントロール・システムの搭載を可能にしている。

試乗時に秀逸だと感じた、急加速時の安定感や横揺れなど不安要素を感じさせない走りは、このシステムを恩恵を十分に受けているからだといえる。プレー後の長距離運転や、渋滞などによる長時間走行でも、疲れを感じさせない運転ができるだろう。

画像: ドライブモードは「Terrain」「GT」「Sport」「Sport+」に、カスタマイズモードの「Individual」を加えた全5種類。500mmの最大渡河深度を確保するなど、意外や悪路走破性にも配慮がなされている

ドライブモードは「Terrain」「GT」「Sport」「Sport+」に、カスタマイズモードの「Individual」を加えた全5種類。500mmの最大渡河深度を確保するなど、意外や悪路走破性にも配慮がなされている

また、ゴルファーなら気になるトランク容量は638リッターと、9.5型のキャディバッグを2本重ねて収納すればボストンバッグも2名分十分に収納できる広さが確保されている。普通はキャディバッグなど重量のあるものを積んだ場合、明らかにアクセルのパワーが落ちるのを感じてしまうが、そこはやはり「DBX707」。パワーダウンを全く感じさせない安定した走りを堪能できた。

画像: トランク容量は荷室全体では638リッター(パーセルシェルフより下で491リッター)

トランク容量は荷室全体では638リッター(パーセルシェルフより下で491リッター)

「DBX707」のインテリアは、“世界最強のウルトララグジュアリーSUV”と称されるのも頷けるデザイン性で、同社のこだわりが随所に見受けられる。

ドア、シートの曲面にぴったりと沿うレザーの内張りは、施されたステッチワークとともにまるで英国靴のようなクラシカルともいえる表情を浮かべる。穏やかなレザーの質感にくわえ、随所に散りばめられたカーボンパーツの数々が「DBX707」がスポーツカーであることを主張している。

流線型を強調した「アストンマーティン」らしい美しいフォルムのエクステリアも、さらに堂々とした印象となった。DBXからフロント部分が一新され、大きなフロントグリルと新しいデザインのデイタイムランニングライトが採用されている。

「DBX707」のエクステリアの力強さは、乗り込むときの高揚感をより高めてくれるだろう。

画像: 美しさと強い存在感を放つフロントフェイス

美しさと強い存在感を放つフロントフェイス

“世界最強SUV”といっても過言ではないスペックとデザイン性を誇る「DBX707」。もし、プレミアムSUVの購入を考えているゴルファーがいれば、候補に入れてみてはいかがだろうか。

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