20世紀の最後に生まれたテクノロジー「高反発」はゴルファーの飛距離を比較的に伸ばした。そこに味をしめたメーカーは高反発をさらに生かすため「低重心」を導入。しかし、その結果「やさしさ」の中に「難しさ」が持ち込まれることになった。ゼクシオは元をたどればビッグバーサの分身である。キャロェイとの契約が切れた住友ゴム工業(現ダンロップ)は、ビッグバーサの流れを切ることなく、 さらに「やさしく飛ばせる」クラブ開発を進め、ゼクシオブランドの立ち上げに成功した。

「やさしいは 飛ぶ」をキーワードにしてきたビッグバーサだったが、キャロェイが選んだ道は「ぶっ飛び路線」だった。契約が切れ、ライバルとなったキャ ロェイはゼクシオに対抗し「E・R・C」を誕生させた。このクラブは、それまでの「やさしい路線」ではなく、究極の高反発、低スピン弾道 を追求したモデルだった。市場はその「一発の飛び」に飛びついたが、あまりのじゃじゃ馬ぶりに、急遽「E・R・CⅡ」を導入した。

画像: E・R・C II フォージド・チタン・ドライバー 2001年発売/ヘッド体積337cc/45.5インチ

E・R・C II フォージド・チタン・ドライバー
2001年発売/ヘッド体積337cc/45.5インチ

ゼクシオは2代目で勢力をさらに広め、名実ともに国産メーカーのトップブランドに立った。しかし、そんなゼクシオも「高反発」「高い打ち出し」「低重心(スピン)」の誘惑は避けられなかった。3代目となったゼクシオはヘッド体積が400ccを超えた。より高い反発性能を得るためにフェースはディープ(厚く)になり、重心位置も下げた(低重心率61.1%)。高打ち出し、低スピン弾道は理論的に飛距離を伸ばすが、やさしさは薄れてしまう。デビュー当初、2代目と3代目を打ち比べたとき、よく弾くがやさしくはないという印象を受けたのを思い出す。ヘッド形状も「洋ナシ型」の面長になり、初代、2代目とは異なるものだった。

「洋ナシ形状」は球のつかまり過ぎを防ぐ意味で、かつてからパワーヒッターが好む傾向にあった。一世を風靡した「J'Sチタン」を覚えているだろうか。このドライバーには「丸型」と「洋ナシ型」の2種類のヘッドがあり、飛ばし屋揃いのJ'S軍団の中には「洋ナシ型でなければだめだ」というプロもいた。

丸型から洋ナシ型になったゼクシオは、4代目でさらに洋ナシ形になった。重心はヘッド形状と大きく関係するため、重心を低くするためにはヘッドの左右幅は狭い方がよく、狭い方が前重心になるためスピンを減らすこともでき一方で、「つかまらない」という弊害も生むこととなる

「その①」の記事はこちら↓↓
ビッグバーサとの決別で怪物ブランドの誕生!

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高反発規制のおかげ?5代目で原点回帰!

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6代目で行きすぎ 7代目で路線変更

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