18歳のとき、突如「プロゴルファーになろう!」と思い立ったという甲田良美。経験ゼロ。知識ゼロ。やる気だけは十分のソフトボール少女は、経験ゼロからその後ツアーで勝利を収めるほどの選手にまで成長する。彼女を強くした練習を当時の思い出とともに振り返る、ノスタルジーレッスン。

父にだまされ、ゴルフの道へ

高校時代までソフトボールをやっていて、高校卒業後も実業団で続けるつもりでいました。ところが18歳のある日、父にプロゴルファーの方を紹介されたんです。実は、最初はなんのプロだかわかっていなかったんですけど(笑)。

何度かお会いするうちに、プロゴルファーって楽しそうだなあって。それで、父に「やってみるか?」と聞かれた時、迷わず「やる!」と答えました。クラブを握ったこともなかったんですが、プロとしてきちんと稼げるスポーツだし、やりがいを感じたんです。

画像: 2010年リゾートトラストレディス最終日を爽やかに歩く甲田良美。このとき、ゴルフを始めて10年も経っていない

2010年リゾートトラストレディス最終日を爽やかに歩く甲田良美。このとき、ゴルフを始めて10年も経っていない

そして、高校卒業後に、そのプロ(金谷嶺孝プロ)に教えてもらうことになったんです。千葉県の佐倉市にあるヒルトップバーディクラブで、最初に言われたのが「1日1000球打て!」でした。

「1000球でいいの?」

1000球って、今だったらキツいですけど、ソフトボールでは素振り1000回とか普通にあったんで、「1000球打つだけでいいのか〜」という感じでした。朝8時に練習場に来て、夜8時まで練習するっていう生活だったんですが、夕方に1000球打ち終わっちゃって、その後こっそりプラス200球くらい打ったりしていました(笑)。

画像: ゴルフを始めた当時を思い出して話す甲田良美

ゴルフを始めた当時を思い出して話す甲田良美

最初の数カ月は、サンド、7番、9番の3本のクラブしか振らせてもらえませんでした。金谷プロから借りた、ダイナミックゴールドのX100がささったアイアンでしたが、これまたソフトボールのバットに比べたら軽いので「軽いな〜」と思っていました。

数カ月、ただただその3本のクラブを振り続けたのが私のゴルフの土台。忙しいみなさんは、なかなか1000球打つのは難しいかもしれませんが、サンド、7番、9番での練習は非常に効果的なのでオススメです。そろそろ、具体的な練習法をご紹介しましょうか。

野球のグリップからゴルフのグリップへ

ソフトボールの経験から、最初はゴルフのグリップに戸惑いました。バットと違ってゴルフクラブは細いし、グリップエンドも付いていないので、クラブが飛んで行ってしまいそうでした。でも1日1000球打つと決めていたので3日くらいしたら慣れてきました。

1日1000球打って身につけたグリップをお教えしましょう。まず、左手の指の付け根にクラブを斜めに置くように握ります。

画像: 左手の小指の付け根から人差し指にかけて、斜めにクラブを握る

左手の小指の付け根から人差し指にかけて、斜めにクラブを握る

次に右手のひらと左手の親指が重なるように合わせます。

画像: 左手の親指と右手のひらが重なるように合わせる

左手の親指と右手のひらが重なるように合わせる

大切にしているのは、クラブを立てて握ったときにしっくりくるように握ること、そこからヘッドをおろして構えるようにしています。

画像: オーバーラッピンググリップでクラブを立ててしっくりくるように握る

オーバーラッピンググリップでクラブを立ててしっくりくるように握る

とにかく振れ、飛ばせと言われていました。「飛ばしは天性、それを身につけるにはゴルフを始めたときが一番大切なんだ。方向性は後からどうにでもできる。だから、まずは振れ!」と教えられたんです。それで初めのうち1日1000球はほぼ、フルスウィングばかりしていました。今考えるとソフトボールで鍛えた体があったからできたのだと思います」

当時よくやったドリルを紹介します。右足の上にクラブを置いて打つ簡単なドリルです。これは右足の動きすぎを抑えて、体の中心に太い軸を保つために役立ちました。シンプルですが効果のあるドリルなので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

(次回へ続く)

画像: アドレスで右足の上にクラブを置いたま打つ

アドレスで右足の上にクラブを置いたま打つ

<甲田良美>こうだ・よしみ。1983年4月1日、栃木県那須塩原市生まれ。18歳でゴルフを始めるという遅いスタートながら、2009年にプロ入りすると翌2010年リゾートトラストレディスでツアー1勝。元ソフトボール少女。

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