「松山ボール」としてお馴染みのスリクソン Z-STARボールがリニューアル。「Z-STAR」と「Z-STAR XV」がそれぞれ2017年2月10日から発売となるのだが、松山英樹使用球である「Z-STAR XV」の開発の背景には、担当者の人知れぬ苦労があった!

松山英樹は「すべてのゴルファーの気持ちを代弁できる人」

「松山英樹プロは、いわば全ゴルファーのピラミッドの頂点に立つ方ですよね。最初は、トップ中のトップの意見は、(あまりにもレベルが違いすぎて)一般ゴルファーのフィーリングとは別物かとも思ったんですが、今回新商品開発をご一緒させていただく中で、すべてのゴルファーの気持ちを代弁することができる人だ、と確信を持つことができました」

そう語るのはダンロップスポーツ株式会社商品開発本部の神野一也氏。今回、松山英樹の使用ボールである「Z-STAR XV」の開発担当者を任ぜられ、常人では想像もできないほど繊細な感性とギアへのこだわりを持つ松山とタッグを組んだ人物だ。

画像: 神野一也(かみの・かずや)氏。ゴルフボール開発のスペシャリストだ

神野一也(かみの・かずや)氏。ゴルフボール開発のスペシャリストだ

「2015年にアメリカで3回ほど大きなテストを行いました。1回目のテストでは約20種類。次のテストでは40種類。3回目に60種類ほどのボールをアメリカに持ち込み、松山プロにテストをしてもらいました。ほかにも20種類ほど試作したものがあったので、合計で140ほど作ったプロトタイプの中で、最後まで残ったのが今回の『Z-STAR XV』です」(神野氏、以下同)

神野氏によれば、開発で苦労したのはなんと言っても「松山プロの言葉を、どうボールに落とし込むか」だったという。具体的に聞いてみよう。

パッティングの際に「澄んだ音」を出したい

「たとえば松山プロはボールの“音”に強いこだわりがあるんです。とくに、パッティングの際のインパクト音ですね。どういう音がいいのかといえば、松山プロは『澄んだ音』という表現をする。その『澄んだ音』をどう解釈し、技術的にどう解決するか。それが課題となりました」

画像: 松山の注文に対し、神野氏は合計140ものプロトタイプを作り、3度のテストへと臨んだ

松山の注文に対し、神野氏は合計140ものプロトタイプを作り、3度のテストへと臨んだ

松山から「ボールをもっと硬くしたら?」と提案され、実際にカバー材を硬くしてみたところ、音は大きくはなったが、なにかが違う。最終的にはインパクト音の周波数を分析し、松山が求める澄んだ音を技術的に解明し、実現したのだという。「ボール開発で、ここまで音にこだわったのは初めての経験でした」と神野氏は笑う。

「風に関してもそうです。技術的には風の影響をもっと抑えられることはできるかもしれないのですが、松山プロは今回のボールを“うまく風を利用できるボール”と表現してくれています。そういったプロの感性をすべて理論づけるのは難しいですが、風との相性も常に考えてきました」

初めて打ったらホールインワン。実戦投入した試合で優勝

テストの終わりに、松山はひとつのボール、今回まさに「Z-STAR XV」として発売されることになるボールを手に取る。その初ショットはパー3ホールのティショットだったそうだが、なんとその一打がホールインワン。さらに、実戦投入した2016年のPGAツアー「フェニックスオープン」でPGAツアー2勝目を挙げる。

画像: 「最初の1打」がホールインワンだったという。その瞬間の一枚

「最初の1打」がホールインワンだったという。その瞬間の一枚

「初めて使った試合で勝てたので、その後は「すごくいいボールだな」と思いながらプレーしていました」と松山が語るように、その後松山が世界中で挙げた勝利は、すべてこの「Z-STAR XV」でつかんだものだ。

正真正銘、松山が使っているのと同じボールを、我々アマチュアも使える。それだけでも、ワクワクさせてくれるボールだ。2017年2月10日の発売を楽しみにしたい。

画像: 右が松山ボール「Z-STAR XV」。赤いボールナンバーが目印

右が松山ボール「Z-STAR XV」。赤いボールナンバーが目印

(写真提供/ダンロップスポーツ)

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