平均パット数がいい人が純粋にパターが上手いとは限らない
では、今までの「パーオン率」や「平均パット数」と何が違うのか(―_―)!!ということになりますよね。その疑問はごもっともです。パットの上手さを示す指標として、長く使われてきたものは「平均パット数」です。
これは、「パーオンしたホールで平均何パットでホールアウトしたか」という数字です。これの問題点は、データの対象となるパットが、「パーオンしたホール」に限られること。ただパーオン率というのは、トッププロでさえ7割弱。つまり3割近くのホールのパッティングデータが無視されていることになります。これでは正しいパッティングの技量を表す数字とは言えないでしょう。
また平均パット数のもうひとつの問題点は、最初のパット数の「長さ」を考慮に入れていない点です。たとえば10mのバーディパットを2パットでパーにした場合と、1mのバーディパットを外して結果的にパーになった場合、パット数は同じ「2」になりますが、その内容はだいぶ違いますよね。これだけでも平均パット数は公平な指標とは言えないんですよ(-_-)/~~~ピシー!ピシー!以下を見てもらえればその違いが分かると思います。例えば、2014シーズンの平均パットランキングは、
1位 ロリー・マキロイ 1.708
2位 ジョーダン・スピース 1.717
3位 ダスティン・ジョンソン1.726
4位 アダム・スコット 1.732
4位 ジミー・ウォーカー 1.732
一方で、2014シーズンの
ストロークゲインドパッティングランキングは、
1位 グレーム・マクドウェル .866
2位 アーロン・バデリー .873
3位 グレグ・チャームズ .855
4位 マット・エブリー .735
5位 フレディ・ヤコブセン .705
となります。
まったく顔ぶれが変わりますよね。平均パット数が高い選手は、純粋にショットが良くて、ピンのそばまでボールを運ぶことができ、カップに近いところからパターができるので、それでパット数が少ないという可能性があります。一方でSGPはパーオンに関係なく、純粋にパットの巧拙を表したもですから、そちらが純粋なデータと言えるでしょう。
ですから、平均パットで1位になったマキロイがSGPでは41位になるになるわけです。今までであれば、平均パット数だけを見て、マキロイはパットが一番上手いとなっていたことでしょう。実は盟友のG.マックのほうが上手いということにお互い気づかないままだったかもしれません((+_+))
松山英樹も石川遼も 課題はパター!?3/3に続く