フェースの開閉が極めて少ない
パナソニックオープンの練習場にて、見つけましたよ!オデッセイのToe Up!気になっている方も多いのではないでしょうか…?(^◇^)
そもそもトウアップパターとは、台の上などに水平に置いた際、トウが上を向くパターのことです。それのどこがすごいの?と思う方、まぁ聞いていて!

オデッセイはこのパターのことを、「ストロークバランス・パター」とも呼んでいます。重心がヒール側にあり、自ずとトウが上にくるということは、ストロークの際、ヘッドが開閉しにくいのでアドレスの位置にスムーズに戻り、より正確にパッティングすることが出来るというのです。

不思議!トウが上を向く
ピン型、マレット型など一般的なパターは地面から持ち上げるだけで、ヘッドは回転します。しかし、このトウアップならヘッドを常に垂直方向に保とうとする力が働くので、ヘッドのねじれを最小限に抑えることができるそうなのです。

真っすぐ引いて、真っすぐ打てる
昔、グリーンが今より重かったころは、パッティングは「打つ」という側面が強いものでした。しかし、芝種の改良や、メンテナンスの技術が飛躍的に向上した今、パッティングは「転がす」ものになってきたんですね。
転がりがよくなったということは、それだけ正確なストロークが求められます。フェースの開閉をせず、真っすぐ引いて真っすぐインパクト出来たなら、ストロークの精度が高まることは必然でしょう。それを実現できるのがトウアップ・パターというわけです。これまでのノンフェースバランス、フェースバランスパターの2大勢力に一石を投じたと言えますね。

順回転をかけやすい、メタル-Xフェースを搭載
このコンセプトは過去にもあった
ストロークバランスといえば、過去にもあったのを覚えている方もいらっしゃるでしょう。オデッセイが2010年に発売した「バックストライク」というパターは、その斬新なデザイン性で話題となりましたね(現在は製造終了)。ストローク・バランスについて、研究を重ねてきた結果が、トウアップパターの開発にもつながったのではないでしょうか。

見てください、トウが上を向いているでしょ?これがやさしいストロークを生み出す「ストロークバランス」なんです!

こちらはバックストライク2ボール
news.golfdigest.co.jpしかし、このあまりに特異な形状から、一般ゴルファーにはなかなか受け入れられず、バックストライクは密かに姿を消していきました…。もしあなたが、最もやさしいパターを探しているのなら、中古市場でバックストライクを探してみるのもいいでしょう。ただ、状態のいい個体は少ないので、注意深く探してみてくださいね(*^▽^*)
中古クラブの一例
このバックストライク、実はギア通の間では密かな話題になりました。こんなに簡単なパターはないので、ここぞというラウンドに投入する人もいたんです。プロツアーでは、片山晋呉も使っていたんですよ。

片山はバックストライク2ボールを長尺にして使用していた。2010年ブリヂストンオープンにて撮影
デシャンボーも使ってる!
米国のクラブメーカー、イーデルゴルフが展開している「トルクバランス・パター」もメカニズムとしては同じ。あの、注目度No.1の新人、デシャンボーも使っているとか…( ..)φメモメモ

イーデルパター。洗練されたデザイン。
prw.kyodonews.jp
デシャンボーはブレードタイプのトルクバランス・パターを使用
archives.golfweek.com要チェックですね!