「迷わず”コレ”でしょ! ギア図鑑」から【鞄の街】兵庫県豊岡市発のレザーボストンバッグを紹介します。
ゴルフに持って行きたいボストンバッグ
兵庫県豊岡市。これでピンときた方はかなり通ですね。兵庫県の北部に位置する豊岡は国の特別天然記念物のコウノトリの保護・繁殖と鞄の街。豊岡市の地場産業である鞄製造は、国内産の約6割がここで造られている。その歴史は1300年以上も遡る。川岸や湿地帯に自生するコリヤナギを編み荷物運搬などに使われた柳行李(やなぎごうり)が豊岡の鞄の始まりだ。奈良時代には正倉院にも上納されている。やがて時代が進み、箱型からトランク型となり、素材もコリヤナギから布や革、合成皮革などに変わり日本の一大産地となる。現在では、地場産業と商店の活性化を目的にカバンストリートができ、鞄製造業はこの街に180社超える。
【革の街】姫路
豊岡×姫路の兵庫県タッグ
素材の牛革は同じく1000年を超える革の生産地である兵庫県の姫路から丁寧に柔らかく加工されたものを使用。素材、加工、デザイン、製作と姫路の革と豊岡の職人技の合作だ。
若手職人が多く働くこの工房では、通常のボストンバッグは2本手の手提げ鞄となるが、このバッグは取っ手の部分を長くして肩にかけられるようにしたり、鞄の底に鋲をつけて下においても汚れを気にしなくていいようにしたり、と見た目と機能性にこだわりを持っている。革からのカッティング、ミシンを使った縫製などすべての工程は手作業。なので、1日に作れる鞄の数にも限りがある。
「旅行はもちろんのこと、通勤にも使える小ぶりなボストンバッグです。長い取手によって、男女問わず肩にかける事も容易です。また、底鋲付きなので鞄の底が汚れから守られます。容量は見た目以上にしっかりと入ります。カラーリングは、70年代のスポーティさをイメージしたオレンジ×ブラウン、ブルー(薄紺)×ネイビー(濃紺)、グレー×ブラックの3色展開で「なんだか懐かしい!」と思う方も多いのではないでしょうか。金具のひとつひとつもブランドオリジナルにこだわり、見た目と機能性を極力両立出来るようなボストンバッグに仕上がりました」と開発者の岡田さん
豊岡市の市の鳥コウノトリの学術名「キコニアボイキアナ」をブランド名にした。
お問い合わせ/キコニアボイキアナ
☎0798-24-9614
平日9:00~18:00 基本的に土日祝はお休み
月刊ゴルフダイジェスト 2016年3月号掲載