昨年、池田勇太とのデッドヒートを制し、日本オープン優勝を果たした小平智
ツアーの世界では、何と言ってもパットが命。少しでも入るパターはないかと、週替わりのようにパターをチェンジするプロもいれば、何年もひとつのパターで戦い続けるプロもいます。昨年日本オープンで優勝した小平智プロは、後者のタイプ。長い間スコッティキャメロンのニューポート２を使い続けていました。
小平プロとともに歩んだスコッティキャメロンのスタジオセレクトシリーズ。トウとヒールに重量を配置して慣性モーメントをアップさせている
そんな小平プロのクラブを撮影しようと開幕戦でバッグを覗くと…
バンキシャ「ん？ 小平プロ、もしかしてパター替えました？」
小平プロ「そうなんですよ！ これ、僕の専用モデルなんです。絶対傷つけないでくださいね（笑）
それがこのパター！
ソールに刻印は一切なし！ のスコッティキャメロン。マニア心をくすぐります
以前使っていたものと同じように、トウとヒールにウェートが入っていますが、交換式ではなく、埋め込み式。確かに、小平プロ用に完全カスタムされています！
続いて構えたところを比べてみるとこんな感じ。
左が昨年まで使っていたモデル。右が今回新たに手にしたキャメロン
ニューポート２は、全体的に角張ったフォルム。そしてヘッドの真ん中を貫くサイトラインが特徴的。比べてみると、前モデル（左）よりも現在のモデル（右）の方がさらに角張っていてシャープさが増しているのがわかります。ターゲットに対しても、よりラインが出そうですね。
では、お次はフェース面をチェック！
上が昨年までのもの。下が現モデル
フェース面を見比べても、今回のものの方がちょっと面長な感じ。色の違いもあって締まって見えます。フェース面のミーリング（らせん状の削り）もより細かくなって、精度が高まっているような。ネック部分もちょっと長くなっています。ひと回り小さくなったフェース面の「サークルＴ」も、プロトタイプ感を演出。こだわりのパターです。
「ＳＡＴＯＳＨＩ」の刻印が光る１点もの！
プロの間でも限られた人しか手にできない、スコッティ・キャメロン氏が磨き上げた完全オリジナル。「やっぱり、日本オープンチャンプともなると違いますな～」なんて、プロ仲間も羨望のまなざしでしたよ。
形も重さもカラーリングもすべてカスタムされた“マイ・キャメロン”で、今年も大活躍してくれそうですね!(^^)!
