シニア世代の飛ばしのコツは!? ツアーで拾った生情報「プロ汁ごっくん」からシニアになったら右手を使って飛ばす。ツアー屈指の加瀬秀樹プロに聞きました。
回転力が落ちてきたら
左手に右手のパワーをプラス
右手7対左手3
2015年の加瀬プロのスウィング。スタンスを少し広めにとり、回転よりも重さや押し込む力で飛ばしている。左腕の力感がなくトップでもリラックスしているからインパクトにかけて右サイドの力を効率よくボールに伝えられる。力みがないから大きなフィニッシュでバランス良く立てている
左手リードで
回転力で飛ばす
右手3対左手7
1989年の加瀬プロのスウィング。90年にはドラコン日本一を獲得し名実ともに飛ばし屋として有名になった。スタンスがやや狭く体の回転を最大限に使って飛ばしている。体重移動も大きく、十分な柔軟性と筋力に回転力をプラスしてダイナミックにフィニッシュまで振り切ったスウィング。
回転力不足を
右手の力で補う
若い頃は飛ばし屋でもシニアになったら飛ばなくなってくるはず。シニアツアーのプロってどうやって飛ばしているんだろう? 加瀬秀樹プロに聞いてみました。「昔は左手のパワーに体の回転をプラスして飛ばしてたんだけど、シニアになったらやっぱり回転力が落ちてくるよね。今は右手のパワーを主体にして、左手は添えるだけ。そうしたら左ひじの力が抜けてバックスウィングもスムーズに上がるようになった。左右のパワーバランスを調和させれば力まなくても飛ばせますよ」
右サイドのパワーで
押し込みます
回転力が落ちてきたので右サイド(右手・右肩・右腰)を使って、しっかり押し込むことで飛距離を維持してます
左手リードは大事だが
左手は添えるだけ、右手主体で振る
右手を主体にして、左手は添えるだけ。左わきを締めてインパクトすれば力まなくても飛ばせる
軸をキープするのも忘れずに
右腰を回しこむ
可動域が落ちると
筋力も低下する
肩甲骨回りの柔軟性が大切
「特に肩甲骨周りの柔軟性を維持することが大切です。簡単な運動でも続けると必ず効果が表れますよ」と菅原トレーナー
月刊ゴルフダイジェスト2016年4月号に掲載
発売中の6月号にはピート・コーウェンにレッスンを受ける松山英樹。女子プロのティアップの高さなどツアーでの情報が満載