「今日はよくバンカー入れたな~」なんて日がたまにありますよね。バンカー絡みのスコアを見直してみて、「ハァ~」とため息をつく方もいらっしゃると思いますが、バンカーから少しでも良いスコアで上がるために必要なことは、”技術”だけではないようです。

画像: 「とにかく開いて打とう じゃダメなんです。砂によって打ち方を変える必要がありますね」。全国のコースで芝生や砂のマネジメントを行う㈱ターフ・コントラクト代表の砂山武則さん。自身もHC5下のトップアマだ。 www.turf-contract.com

「とにかく開いて打とう じゃダメなんです。砂によって打ち方を変える必要がありますね」。全国のコースで芝生や砂のマネジメントを行う㈱ターフ・コントラクト代表の砂山武則さん。自身もHC5下のトップアマだ。

www.turf-contract.com

小誌4月号「バンカー特集」でも紹介させていただきましたが、フワフワなバンカーは、基本通りフェースを開き、バウンスを使って打つのはご存知かと思います。「ただ、固く締まった砂でフェースを開くと、バウンスが跳ね返されて…いわゆるホームランになりやすいですね」。単に「砂」といっても、すべて同じじゃないわけですね。では、砂を知り尽くす砂山さんに、バンカー上手になるための「砂の基礎知識」を伝授してもらいましょう。

画像: 下関GCのバンカー。軽くてフワフワした海砂だと、バウンスを使ってのエクスプロージョンショットが合いますね。

下関GCのバンカー。軽くてフワフワした海砂だと、バウンスを使ってのエクスプロージョンショットが合いますね。

「バンカーの性格は、粒子の形と『粒の大きさが揃っているか、揃っていないか』で変わります。

締まったバンカーになりやすい代表格は『山砂』

画像: 粒子が角張り、大小さまざまな粒があり、それぞれが噛み合って締まりやすい。代表的なのは愛知県・瀬戸産や茨城県・高萩産など

粒子が角張り、大小さまざまな粒があり、それぞれが噛み合って締まりやすい。代表的なのは愛知県・瀬戸産や茨城県・高萩産など

「同じく川砂が挙げられますが、川砂は、どこで取れたかで性格が変わります。上流部で取れた砂は粒子が荒く、粒も不揃いで、締まりやすいですが、下流部や河口部で取れた砂は細かく揃っていて、どちらかというと海砂に近いですね」

画像: 川砂。近年は規制が厳しいため、中国などからの輸入物が多い。

川砂。近年は規制が厳しいため、中国などからの輸入物が多い。

「山砂や上流部で取れた川砂が使われたバンカーは適度に締まっています。バウンスが上手く使えない人でも出しやすいことから、「スムーズに進行しやすい」とゴルフ場からも好まれるようですね。また、ボールが沈みにくいため、クロスバンカーに使われることが多いです。さらに砂の粒子同士が噛み合って崩れにくいので、アゴの高いバンカーの壁などにそういった砂が使われる場合が多いですね」

こういったバンカーは、担当も、ダフった時などによく助けられます…。【つづきます】

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