「今日はよくバンカー入れたな~」なんて日がたまにありますよね。バンカー絡みのスコアを見直してみて、「ハァ~」とため息をつく方もいらっしゃると思いますが、バンカーから少しでも良いスコアで上がるために必要なことは、”技術”だけではないようです。
小誌4月号「バンカー特集」でも紹介させていただきましたが、フワフワなバンカーは、基本通りフェースを開き、バウンスを使って打つのはご存知かと思います。「ただ、固く締まった砂でフェースを開くと、バウンスが跳ね返されて…いわゆるホームランになりやすいですね」。単に「砂」といっても、すべて同じじゃないわけですね。では、砂を知り尽くす砂山さんに、バンカー上手になるための「砂の基礎知識」を伝授してもらいましょう。
「バンカーの性格は、粒子の形と『粒の大きさが揃っているか、揃っていないか』で変わります。
締まったバンカーになりやすい代表格は『山砂』
「同じく川砂が挙げられますが、川砂は、どこで取れたかで性格が変わります。上流部で取れた砂は粒子が荒く、粒も不揃いで、締まりやすいですが、下流部や河口部で取れた砂は細かく揃っていて、どちらかというと海砂に近いですね」
「山砂や上流部で取れた川砂が使われたバンカーは適度に締まっています。バウンスが上手く使えない人でも出しやすいことから、「スムーズに進行しやすい」とゴルフ場からも好まれるようですね。また、ボールが沈みにくいため、クロスバンカーに使われることが多いです。さらに砂の粒子同士が噛み合って崩れにくいので、アゴの高いバンカーの壁などにそういった砂が使われる場合が多いですね」
こういったバンカーは、担当も、ダフった時などによく助けられます…。【つづきます】