2015年、PGAツアーで平均飛距離が300ヤードを超えた選手は25人。
そのなかで飛距離ナンバーワンになったのが、今回紹介するダスティン・ジョンソンです。その距離なんと317.7ヤード。これ“平均”ですからね、叩けば400ヤードに迫ることもあります。

画像: らくらく300Y、叩けば400Yのスウィング

らくらく300Y、叩けば400Yのスウィング

さて、今回も中井学プロの解説でお届けする「PGAツアー スウィング超解説」。世界のトップの凄さ、そして真似どころを教えてもらいましょう。では、ダスティン・ジョンソンの解説、中井プロ、お願いします!

世界イチ、クラブが
“シンプル”に動く選手

「ダスティンは、かなりのフックグリップで握っています。そこからフェースを一切開かずにシャットに上げていきます。トップでのフェース面を見れば明らかですが、フェース面が真上を向くほどシャットです。
ダスティンは、他の選手同様かそれ以上に手をまったく使っていません。ただ、トップまでひねった体を元に戻すだけの“超シンプル”スウィングです」

画像: 左手首を手のひら側に折り、フェース面は空を向くほどシャット

左手首を手のひら側に折り、フェース面は空を向くほどシャット

「スウィング中、まったく手を使ってないから、低く長いインパクトゾーン作れます。また、クラブが高い位置に収まるので、落下エネルギーを生み出すことができる。驚異的な飛距離を生み出す、大きな要素になっています」

「手を一切使っていませんから、ハイヘッドスピードで、打ち出すポイントも角度もスピン量もすべて安定した形で打てる選手。まったくフェースがねじれないですから、球の曲がりも小さいですね。手元が先行して、クラブがあとから下りてくるスタイルだから、ボールに対して生まれるパワーは強大なものになります。そこをうまく使って飛ばしていますね」

「一見独特なスウィングですが、実は彼ほどクラブがシンプルな動きをする選手はいません。フェースの開閉動作がまったくなく、真っすぐボールに当てていくだけ。パワーは体の回転のみ。今どきの大型ヘッドを使いこなす答えが、ダスティンのスウィングに集約されていると言っても過言ではないでしょう」

腰を左右に“クイッ”と
突き出す動きが基本

では、最後に中井プロからワンポイントレッスン!
「これは、PGAツアーのトップ選手に共通していることが、いずれも“腰の回転”が主体だということ。回転といってもその実態は、腰を“切り上げる”動作です。股関節を積極的に動かし、テークバックでは右斜め上、フォローでは左斜め上に腰が切れ上がる、これが正しい動きです」

「これを体感するには、骨盤の左右への“スライド”。直立して、骨盤を右に左にスライドさせてみてください。一見スウェイのようですが、右にスライドさせて、そこから前傾姿勢を作りひざを落とすと、トップの形になります。
腰を左右に“クイッ”とい突き出す動き、やってみてください」

中井プロの「PGAツアー スウィング超解説」、次回もお楽しみに!

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