小誌7月号「予約の達人」取材で、寺泊~柏崎のゴルフ場を取材してきました。
まるで海の上に浮かんでいるかのような景観に目を奪われますが、クラブハウス内のレストランで食事をしていたら、向こうに見える岬の先端に、ちょっと気になるものを見つけました。
500mくらい先でしょうか。小高い丘の上が平らに慣らされています。こんなところには、大体由緒ある何かあるはず(歴史オタク)。ですが、支配人さんに聞いてみてもわかりません。
頂上まで上ってみると、見渡す限り海! そして、端っこの方にちょこんと置かれた石碑には「久田城址」とあります。ビンゴ! でしたが、裏には何の記述もなく、いつ、だれが建てた城かは判別不能。
下へ降り、近所の方に聞いても不明、ウェブを調べてみても、あまり調査されている様子がありませんでしたが、唯一見つけた2012年の「新潟県中世城館後分布調査報告書」によれば【「温故の栞」に永正年中上杉房能の家臣山田豊後守が在城したとあるが、根拠がない。在地領主の要害とする史料がなく、戦国時代の特色である畝形阻塞を備えているこの城は戦国の世に寺泊・出雲崎のつなぎの城として存在したものであろうが、その歴史的背景を不明である」と、やはり詳しくはわからない模様。でも、クラブハウスから見える丘の正体が分かって、少しスッキリしました。全国のコースを取材して回ると、こんな小さな発見がたくさんあり、面白いですね。