スピース、マキロイとともにBIG3の一角を占めるジェイソン・デイ。他の2人と比べ、群を抜いているのは安定感。徐々に世界ナンバーワンの座を固めつつありますね~。選手の間からはデイの“プレーの速度”に不満が噴出しているようですが、これも強さゆえの試練、というところでしょうか。

画像: 腕のローテーションを極力使わずに体幹の力で振り切っている

腕のローテーションを極力使わずに体幹の力で振り切っている

というわけで、今回の「PGAツアー スウィング超解説」は、ジェイソン・デイの凄いところ、真似どころを紹介します。それでは中井プロ、お願いします!

体幹の力で作っていく
力強いねじり

「私は、デイが出てきた当初から、“これは恐ろしい選手になるな”と思って見ていました。腕を一切振らないこと、体を力強く使うことのみで、圧倒的な飛距離を叩き出すスウィングが、すでに完成されていたからです」

「彼の非凡なところは、ひざの動きは小さいながら、骨盤の旋回はしっかり行われること。下半身の力を大きく使いつつ、ブレが非常に小さい。これが彼のスウィングの根本を作っていますね」

「そして、腕の動きの少なさ。これは世界のトップ選手に共通しているところですが、ほぼ体の回転だけでクラブが動いています。トップで肩は100度以上回転していますが、シャフトは水平の位置にも達していません。常に体の正面に手があることの証明です」

「アームローテーションを使わずに、体の回転のみでクルッと回るシンプルな動き。それでもあれだけのヘッドスピードを出してくるのは、今の長くて軽いクラブを速く振ることに非常に長けた選手であることを物語っています。フェース面の管理をしながら、あれだけのスピードで振ることは本当に凄いことです。弾道、スピン量ともに安定しますね」

クラブの位置は
“肩の高さ”でOK!

では、最後に中井プロからワンポイントレッスン!

「デイのスウィングはすべてが参考になりますが、今回はトップの形に注目してみましょう。体幹の力だけでねじり上げた力強いトップです。つまり腕を一切使っていません。
よく“バックスウィングでクラブを立てろ”というアドバイスも聞きますが、手や腕を使って上げると、体との連動がなくなってしまいます」

「ですので、バックスウィングでクラブを立てる意識は必要ありません。逆に思っているよりも横振りの感覚でOKです。まずは直立した状態でクラブを肩の高さで水平に動かします」

画像: 直立状態でクラブを真横に回す

直立状態でクラブを真横に回す

「ここで骨盤から前傾させてみましょう。そこが、適正なトップのポジションです。左腕と肩のラインが重なっているかをひとつの目安にしてください。クラブを立てて上げてしまうとその反動でクラブが寝て下りやすいので注意してください」

画像: 前傾すれば適正な位置にクラブは収まる

前傾すれば適正な位置にクラブは収まる

中井プロの「PGAツアー スウィング超解説」、次回もお楽しみに!

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