こんにちは、ケンジロウです。昨日に引き続き、藤田寛之プロのクラブへのこだわりを紹介します。今回はウェッジ編です。

画像1: ボーケイのウェッジは
焼き物のような仕上がり

ケンジロウ ボーケイのウェッジはもう何年ぐらい使っているんですか?

藤田 ウェッジは、本当に長いですね。ウェッジもボールと一緒で10年近く使っています。アメリカの試合でメジャーに行ったら、ボーケイさんに覚えてもらえるぐらいになりましたしね。

そうですね。全米オープンに出たときも、“全米用”のウェッジを作ってもらっていましたものね?

そう、向う専用のウェッジをすぐ作ってもらえますね。アメリカではアメリカ用っていうのがあって、まだ日本に入ってきてないものとかもまぁまぁあったりするんで。そういうのを使わせてもらったりとかもできてていいんですよね。

画像2: ボーケイのウェッジは
焼き物のような仕上がり

ボーケイのウェッジのいいところは?

やっぱりスピンが非常にかかるということですね。あとは自分はボーケイのソールの抜けが好きですね。刺さることもない、はじかれることもない。自分は結構ボールを変化させたくて、閉じたり開いたりってことをするんですけど、どの打ち方とかによってもソールの当たり方がそう大きな差が出ないというか、そういうところが好きですね。

ということは、やっぱり一番は抜けの良さですか?

やっぱりソールですよね。そこですよね。

画像3: ボーケイのウェッジは
焼き物のような仕上がり

実際にソールの削りをボーケイさんにどんな注文してるんですか?

具体的には言いませんよ。自分は、閉じたり開いたりして打ちたいと。で、それに対して閉じたら刺さるとか、開いたらバウンスが効きすぎるとか、そういう自分の感覚をボーケイさんに伝えるんです。どの状況でも同じようなバウンスの当たり方にしてほしいと。

なるほど。でも好みのソールの形はあるんじゃないですか?

自分が好きなのはワイドソールだというのはボーケイさんには伝えています。ただ具体的にヒール側を落としてくれとか、そういうことは言わないです。

なるほど。

でも、ボーケイのウェッジは焼き物みたいな感じがあって。

焼き物ですか?

毎回違う顔して、できてくるんですよ。

そうなんですか。へぇー。

パッとクラブを渡されたときに「今回はちょっと顔が違うな」とか思うんですよね。だけど結局はソールが命なんで、顔っていうのは慣れるんですよね。人間でもそうじゃないですか。顔って慣れるじゃないですか?

ウェッジは顔よりソールということですね。

バウンス、ソールっていうのは性格だから、性格っていうのは直らないですからね。やっぱり性格きついと、とんでもないことになる。だからバウンスが命なんですよ。そしてボーケイのバウンスが好きなんですよ。

自分の起きてる現象とか、こうしたいというフィーリングをボーケイさんに言うんです。
で、そのフィーリングを形にしてくれるのがそういうボーケイさんみたいな技術者だから。そっちのプロでしょ。だから自分は道具のどこを削ってくれとかいう具体的な指示は絶対にしないです。

画像4: ボーケイのウェッジは
焼き物のような仕上がり

そうなんですね。

いろいろ注文しても、実際にそうはならないっていうのが過去の経験であるので。だから、自分としてはこうしてほしい、こんな風に感じる、ということを言っていって
一つ一つ消去していく感じです。

ソールの抜けがすべてということですか?

すべてはソールですよ。距離感はそこで決まる。サンドウェッジはね。

藤田寛之のクラブへのこだわり、もっと詳しくは月刊ゴルフダイジェスト7月号をご覧ください

写真/有原裕晶

藤田寛之のクラブへのこだわりその1(ボール編)

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