皆さん、こんにちは!先週のヨネックスレディスはハラハラドキドキでしたね!最後の上田桃子選手とポラニ・チュティチャイ選手とのプレーオフは大興奮でした!
最終18番でバーディーを取りプレーオフに持ち込んだ上田選手。2ホール目でアプローチを寄せきれずに惜しくも敗れてしまいましたが、次のサントリーレディスでは優勝に期待大。そんな上田選手にマイクラブについて聞いてみましたよー!
一つのモデルをずっと使う方なんです
8年以上の付き合いがあるレガシーアイアン。前に使っていた「X-ツアーアイアン」が大好きだったけど、旧溝モデルだから使えない。次を探すときに決め手になったのは、「インパクトでの打感と″圧″、そして、やさしさ」でした。
上田「レガシーアイアンに決めたのは、顔の見え方と打感ですね。アイアンはボールとも地面とも接するクラブ。この3つがぶつかったときの手応えと体に感じる圧があるんですけど、このアイアン、それがすごくいいんです」
上田仕様に削り落とされたソールの″桃子削り”。クラブ担当者と二人三脚でたどりついた末の仕上がりだそう。狙った距離を狙った球筋で打ったときの感触。トッププロはそれを体内に蓄積して、試合を戦っている。ソールを削っているのも、「抜け」が欲しいから。
上田「フェアウェイからもラフからも、私はインパクトゾーンを低く長く、ターフを取ってボールを押したい。ソール幅が広すぎると抜けが悪くなるから、″いいところまで″削ってもらったんです」
プロもやさしいクラブがいい
レガシーは、主としてアマチュアがゴルフを楽しむために作られたアイアンです。かつて、難しいクラブを頑張って打ちこなすのがプロだと思っていたそう。でも、キャロウェイのクラブを手にしてからその考えが変わったといいます。
上田「プロモデルも試すんですけど、見た目に難しく感じるとダメ。かといってやさしすぎるアイアンだとそれはそれでスピンが足りなくて棒球になってしまう。このバランスがレガシーにはバッチリなんです。顔も小さすぎず、その番手も幅の広さもちょうどいいんです」
5番から入れるお気に入りのレガシーアイアンの中で、特に好きなのが「9番」。自信を持って狙える番手だと話します。
上田「自分のゴルフをやさしくするクラブを選ぶ。自分じゃなくクラブに仕事をしてもらえれば、結果は付いていくと思うんです」
クラブについて感覚的に語る女子プロが多い中で、何が自分に合っていて、何を使えばいいのか自分の言葉で説明できる稀有な選手。自分の感覚と合わせるのに時間を要するという上田選手は、クラブに対する熱い思いを持っているんですね。
写真/小林司・西本政明
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