そろそろ梅雨がはじまりそうな空模様となってきました。こんな時期にまず頭に浮かぶのは北の大地。北海道と言えば、札幌や旭川と答える方が多いとは思いますが、今回は道東の街「北見」。
北見に一番近い女満別空港は、羽田から1日7便の小さな空港。せっかくジメジメした梅雨から逃げてきたわけですし、朝一の便(8:50着のJAL565便)を選び、まずは近くの女満別GCでのラウンドもいいでしょう。阿寒湖や知床の海を眼下に、洋芝フェアウェイを満喫できます。
ラウンドが終わったら、クルマを東へ1時間弱。到着する頃には、ちょうど北見の街に明かりが灯りはじめるころです。と言っているそばから「ほるもん焼」の文字が。「北見では石を投げたら焼肉屋に当たる」という表現も、まんざら誇張ではなさそうです。
なんですかこの盛りは! ちなみにこれで大体2,000円前後が相場。地元の方はこれを一気に網へ乗せ、初手からゴハンとともにかっ込むスタイル。では、熱く焼けた網の上にオン!
普段なら、一切れずつケチケチと網に乗せる担当ですが、思い切って全部乗せて気づいたことがあります。一気に乗せるとホルモンの塊が強い炭火で焼かれる下段は油や水分が落とされ、中段はいい感じに蒸されます。これを一度ひっくり返し、かき混ぜてから「いただきます!」
特におすすめは、地元の人気店「龍己」。食べて飲んで2500円ほどという圧倒的コストパフォーマンスの高さとモツの新鮮さは、都心ではまず出合うことはできないはずです。
余談ですが、古くから焼肉文化が根付く北見では、「焼肉」というとホルモン焼きを差すケースがほとんど。冬になると自宅の室内ガレージにコンロを設置し、近所の顔見知りとホルモンパーティーをする光景をよく目にします。マイナス20℃近くまで下がる2月には「北見厳寒の焼肉まつり」というイベントが開催されますが、2,000円のチケットで焼酎飲み放題と豚ホルモン、牛サガリ、豚肩ロースが100gずつ貰えるというコストパフォーマンスの高さとウマさ、厳寒の外で焼肉と言う面白いロケーションから、毎年、多くの観光客を集めているようです。
帰りの便は18:30に2便と20:15に1便あります。せっかくですし、北見駅から車で10分ほどの高台にある「北見ハーブヒルゴルフクラブ」でラウンドは如何ですか? 前夜、飲みすぎた北見の街を眼下に、針葉樹林や背の高い草地でセパレートされた牧歌的なコースを回るのも「道東」らしくて楽しいです。