契約外の選手も愛用中! 「M2 フェアウェイウッド」
今回、試打をした「M2 フェアウェイウッド」だが、テーラーメイドとクラブ契約していないプロも多数使っているクラブということをまずお伝えしたい。契約外の選手ですらキャディバッグに入れたくなる理由はどこにあるのか? さっそく、探ってみよう!
テーラーメイド特有の「構えやすさ」が魅力
構えた印象は、ヘッドがすっきりとしていてソール全体が地面と接地し、テーラーメイドのFW特有の座りの良さがある。そして、クラウン部分の白と黒のコントラストが、ボールを置いたときにスクェアに構えやすくなる視覚効果を発揮する。カンタンにヘッドを「ポンッ」と置いただけでスクェアになるのだ。
フェースはややシャロー気味でボールをやさしく上げてくれる印象がある。FWはボールに当てようとして力むことがあるが、「M2 FW」の場合は力まずに打てそうな感じを与えてくれる。
打った印象は、フェースは縦と横のスウィートエリアが広く、フェース全体で弾いている感覚がある。また、今までのモデルよりもややスピン量が多く、その分ボールを上げやすい。スピン量が少し増えたことで、コントロール性能が上がり球の操作がしやすくなった。
このクラブはホーゼル部分を削って軽量にするなど重量配分にかなりの拘りを見せている。それが「低重心化」と「ボールの上げやすさ」につながっているということだ。スピードポケットといわれるソールのミゾもこのクラブの特徴。高初速なので、風の影響を受けにくく、力強さを感じた。
また、3Wというと打ちこなすのが難しいクラブという印象があるが、このクラブは球を上げやすく、数々のFWの名器を生んだテーラーメイドの流れを感じる。
ひと昔前のプロが使う3Wといえば、ロフト角が13、14度程度のクラブがほとんどであったが、「M2」は3Wでロフト角が15度。最近、多くのプロがこの「M2 FW」を使っているということは、プロにとっても「球を上げやすく」、「距離も稼げる」という魅力があるからだ。
プロの要求に応えるスペックをもった「M2 FW」だが、ヘッドスピードのあるアベレージゴルファーでも十分に性能を発揮することができる。FWが苦手と悩んでいるゴルファーは、「M2 FW」をセッティングに入れることを検討してみてはどうだろうか?