軽井沢から車で1時間ほど。日本を代表する名湯・草津は、標高1200mに位置する高原地帯にあります。
「何で暑い時期に温泉?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、7月の平均気温は最高23℃、最低17℃前後。昼間はラウンドを楽しみ、夕方からは温泉を楽しみ、湯上りに一杯引っかけるのに最適な気温なのです。
草津へ行って回っておきたいのは、草津の中心地『湯畑』から車で15分ほどにある「草津カントリークラブ」でしょうか。小林光昭設計の全面洋芝コースで、グリーンはニューベントの007芝。梅雨の合間に行けば、洋芝の深い緑と白樺の幹のコントラストが楽しめます。
ラウンド後はお待ちかねの温泉タイム。日本三名泉の筆頭として挙げられ、日本の温泉100選で10年以上一位を保持している草津の湯は、草津いちのランドマークである湯畑を中心とした一帯で楽しむことができます。
毎分23,300リットルと言われる豊富な湧出量は二位の別府を大きく離し日本一ということもあり、周辺にある旅館の風呂や立ち寄り湯はすべて源泉かけ流し。長湯は禁物という強酸性の湯(pH2前後)も相まって、ここ草津では『はしご湯』が古くから楽しまれています。
pH値が高く、大量に湧出するお湯は清潔そのもので、言ってみれば行くたびに『一番風呂』が楽しめるということもあり、そこかしこで『はしご湯』を楽しむ人を見かけます。湯畑周辺には20か所近く無料の共同浴場がありますが、中でも多くの人を集めていたお風呂を紹介します。
①関乃湯
湯畑すぐ傍、土産屋さんが立ち並ぶ通りにある2,3人で一杯の小さな共同浴場。18~24時は市民専用の時間帯なので遠慮しましょう。
②煮川の湯
湯畑の東側一帯に広がる旅館群を抜け徒歩3分ほど。硫黄臭が強めでいかにも『濃い』感じの湯は地元の方から「泉質が良い」と評判。
③白旗の湯
湯畑のすぐ上にあり、観光ガイドにも載っているところから、最も人の出入りが多い共同浴場。建物も新しく、由緒正しそうな雰囲気がムンムンに漂います。
余談ですが、湯畑から『草津高原ゴルフ場』へ行く道すがら、ロマンチック街道の途中には国内でもあまりない「メロディーロード」があります。ここを制限速度で通過すると、タイヤのノイズが草津節で聞こえてきます。音量注意で聞いてみて下さい。