最近、よくクマのニュース見ませんか? 毎年クマが冬眠に備え、いわゆる『荒食い』をする10~11月と、冬眠明けの5~6月くらいの時期に目撃情報や被害が集中しますが、特に今年の6月はクマ関連のニュースをよく見かけました。 

まずここで前知識。ひとことでクマと言っても日本には2種類のクマがいます。まずは成獣で2m以上、大きいオスだと軽トラックよりも大きいなんて言われる『ヒグマ』。

画像: 日本の生息地は北海道。基本的に雑食ですが、下で紹介するツキノワグマと比べ肉食傾向が高く、これまでも様々なヒグマ事件が記録されています。またツキノワグマと比べ身体も大きく、これまで捕獲・射殺された中で最大級は500kg以上だとか…。(写真はwikipediaのものです)

日本の生息地は北海道。基本的に雑食ですが、下で紹介するツキノワグマと比べ肉食傾向が高く、これまでも様々なヒグマ事件が記録されています。またツキノワグマと比べ身体も大きく、これまで捕獲・射殺された中で最大級は500kg以上だとか…。(写真はwikipediaのものです)

そして本州・四国に広く生息する『ツキノワグマ』。こちらは成獣で1m前後と比較的小さく(とは言ってもデカいです…)、ヒグマと比べ雑食傾向の高い種類ではあります。

画像: 本州は日本海側を中心とした33の県に、四国は徳島と高知にわずか生息していると言われます。雑食ですがあくまでも主食は植物で、ヒグマとは異なり人間を襲って食べることはないとされていますが、出会い頭など、驚いた場合に限り襲うケースもあるようです。(写真はwikipediaのものです)

本州は日本海側を中心とした33の県に、四国は徳島と高知にわずか生息していると言われます。雑食ですがあくまでも主食は植物で、ヒグマとは異なり人間を襲って食べることはないとされていますが、出会い頭など、驚いた場合に限り襲うケースもあるようです。(写真はwikipediaのものです)

クマの基礎知識をざっとおさらいしたところで、今年、とくに話題となったのが神奈川県で頻発した目撃情報。今年の目撃件数は前年比3倍近い27件、住宅街での目撃件数は相模原で9件、伊勢原で8件、山北町で6件と頻発しています。おそらく山中の木の実などが不作だったため、人里まで餌を求めて降りてきてしまった結果でしょう。

画像: ツキノワグマの手はこんな感じ…。正確は比較的穏やかとは言え、こんな爪で引っかかれたら…鳥肌が立ちます。ちなみに神奈川県の生息数は推定30等前後。レッドデータブックの絶滅危惧種とされています。

ツキノワグマの手はこんな感じ…。正確は比較的穏やかとは言え、こんな爪で引っかかれたら…鳥肌が立ちます。ちなみに神奈川県の生息数は推定30等前後。レッドデータブックの絶滅危惧種とされています。

となると当然、ゴルフ場に出る可能性もあるわけですが、出会ったらどうするか? の前に大事なのが「クマと出くわさないための準備」。まず浮かぶのは登山や渓流釣り師の間では定番の『クマ鈴』でしょうか。山奥の建築現場などでは、まず現場に入る前に爆竹を数分鳴らすといいます。

画像: こちらが『クマ鈴』。アマゾンや楽天など通販サイトで普通に売っています。クマがよく出る地域では、コンビニに売っていたりもします。ただし登山客などのように自分の腰にぶら下げていたらゴルフになりません…。キャディバッグにぶら下げておけば、乗用カートから担ぎセルフまで、ちょうど良さそうですね。

こちらが『クマ鈴』。アマゾンや楽天など通販サイトで普通に売っています。クマがよく出る地域では、コンビニに売っていたりもします。ただし登山客などのように自分の腰にぶら下げていたらゴルフになりません…。キャディバッグにぶら下げておけば、乗用カートから担ぎセルフまで、ちょうど良さそうですね。

それでも不測の事態というものはあります。不運なことに、もしコース内でクマと会ったらどうすれば…? クマが出没した地域の近くにある某ゴルフ場の方にお聞きしました。

画像1: もしゴルフ場で『クマ』に遭ったら…?

「どんな動物も同じですが、見かけたら不用意に近づかない、威嚇しないというのが基本。その場を静かに離れて連絡するようにと伝えています」。プレー客が見つけた場合は、決して近づいたりせず、まずはキャディさんかコースの人に伝え、その場を立ち去るのがいいでしょうね。

ちなみに担当は以前、アウトドア関連の仕事をしていた時に、クマと5mほどの距離でニアミスした経験があります。ビデオ撮影をしている時、後ろで何か「オホン、オホン」という喘息にも似た声が聞こえ、ふと後ろを振り向くと体調1.5mくらいのツキノワさんが…。「うわっ! クマです!」と遠くにいるクルーに叫んだと同時に、すさまじいスピードで斜面を駆け上がって行きました。そこは良くクマが出る場所だったので万全の備えはしていたつもりですが、さすがに翌朝、同じ場所で撮影する前に数分間、爆竹を使いました。。。

画像2: もしゴルフ場で『クマ』に遭ったら…?

最後に、「クマに遭ったら死んだフリ」というアレ、ありますよね。山岳写真家や渓流釣り師、ハンターに聞くと「まずそれじゃ助からないでしょう」と一笑に付されるのが落ちです。写真のように「目を見て後ずさりする」というのも聞きますが、ニアミス経験者からすると、よほど肝が座っている方でない限り無理です。実際に北海道でヒグマに追いかけられた経験のある渓流釣り師いわく「追いかけられたら大声で叫びながら逃げつつ荷物を小出しにいろいろな方向へ投げて、クマの興味を誘う。これにつきます」とのこと…あまり経験したくないですが。

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