バイトだけで400人、スタッフを加えると600人
大きな大会になると600人以上働いていることになるのだが、そんなに大勢の人がいったいどんな仕事をしているのだろう。
大会役員や顧問のひとたち一体なにをしているのか。ハッキリ言って、その多くは特に何もやっていない。ただ名前を載せているだけだ。プログラムを見ると、どの大会でも大勢の役員が名を連ねている。
大会名誉会長から始まって、最高名誉顧問4人、名誉顧問7人、大会会長1人…以下、実行委員27人、広報担当の広告代理店スタッフまで104人もの名前が役員として紹介されている。その多くは主催企業や取引会社の経営陣で、ほとんど会場に顔を見せることはない。つまり、名誉職ということだからもちろんノーギャラである。
自分もトーナメントで働いてみたいと思ったら
これは比較的簡単。運営会社の多くがアルバイトを募集している。直接問い合わせても、やる気が伝われば、相談に乗ってくれそうだ。実際にアルバイトから契約社員になった人もいるとか。ただし、給料が安いことは覚悟しておこう。学生アルバイトと同じ8000円前後で我慢だ。もうひとつ。トーナメントで働いても、プロと仲良くなれる機会は、まずない。念のため。
最近はボランティアを募集するトーナメントが増えてきた。そうしたトーナメントでは、その分の浮かすことができたバイト料を地元の福祉施設などに寄付。トーナメントの社会的意義を高めている。一方、ボランティアにはシャツや帽子、ピンバッチなどを記念品に贈呈する場合が多い。もちろん仕事で身に着けたスタッフジャンパーももらえる。
プロアマには出られないの?
可能性はあるが、条件はかなり厳しい。結局は「出世せねば…」ということ。プロアマの出場者の多くは、トーナメントの主催企業や協力・協賛企業が招待した人。つまり取引先のトップである。それだけでプロアマ戦が占められるのなら入り込む余地はない。
だが、営業主体の企業の場合、プロアマ戦の出場権も営業に利用することが多い。10万円ほどの値を付け、取引企業相手に参加者募集を行うのだ。これが意外によく売れる。しかも社長じゃなくてもよく、代わりに管理職クラスが出ることも多い。つまり、主催企業の取引会社でそこそこの地位に就けば、プロアマに出られる可能性があるというわけだ。
意外と知らないトーナメントの舞台裏はいかがですか?次回をお楽しみに。