MシリーズのUT「M1 レスキュー」と「M2 レスキュー」はどこが違うの?
テーラーメイドから発売されて以来、ドライバーに負けず劣らず人気となっているのが「Mシリーズレスキュー」。「M1」と「M2」の2モデルのUTをラインナップしているが、同じMシリーズでもそれぞれに個性や違いがあるはず。徹底的に試打をしてどこが違うのかあぶり出してみよう。
操作性で選ぶなら「M1 レスキュー」がオススメ
まず構えて感じたのが、上級者好みの顔で全体的に「シャープ」ということ。このシャープさならラフからの抜けもよさそう。フェードやドローなど球を操作してコースを攻めたいゴルファーにオススメ。「M1 レスキュー」なら打ち分けがしっかりできそうだ。
小ぶりではあるが、フェース面を見ると厚みがある。それだけ縦方向の打点の許容範囲が大きいといえるだろう。実際に打ってみると、喰いつくような打感でボールを押していける。ユーテリティではあるが、ボールとのコンタクト時間が長く、アイアンに近い感覚で打つことが可能だ。
ソールのラウンドが地面から打つときにライの影響を最小限にしてくれるなど、細部に工夫が施されている。重心もそこまで深くしていない。上から打ち込んで、スピンのかかった弾道でピンを攻めたり、払うように打ってスピンをコントロールしたりと操作性が良さそうだ。
「M1 レスキュー」は、顔といい、打感といい、アイアンに近いフィーリングを持っている。アイアンからの流れを汲みたい人や操作性を重視する人にオススメだ。
オートマチックに打ちたいなら「M2 レスキュー」がオススメ!
まずは構えたときの見え方。「M2 レスキュー」は「M1」に比べると、ヘッドが大きく見え、安心感がある。後ろが長くて、少し出っ歯なところがフェアウェイウッド系の顔つきで、いかにも球を上げやすそうだ。「M1」のように上から打ち込むというよりは、むしろ払い打つイメージでスウィングしたい。
フェースはシャロー。いかにもフェース面がボールの下に滑り込んでくれる印象で、ボールが楽に上がりそうな感じを与えてくれる。打感は金属ではあるが独特な感じだ。好みで分かれるかもしれないが、強い弾き感を感じた。インパクトした瞬間に球が上へあがるようで、高初速で飛ばしてくれるクラブだ。
ネック調整機能などの機能をなくすことでネック周りの重量を落とし、ウエイトをソールに配置したというだけあり、球の上げやすさは抜群。低スピンかつ高弾道で球が飛んで行ってくれる。
「M1 レスキュー」は操作性に優れたクラブだが、対して「M2 レスキュー」の方は、オートマチックに打てる。操作性よりも確実に飛ばしてくれる「やさしさ」を求めるゴルファーには、「M2 レスキュー」がピッタリだ。またウッド系の顔なので、フェアウェイウッドからの流れを汲みたい人にも合うだろう。