「プロの技 完全相伝」では、後世に継承したい卓越したプロの技術をご紹介します。

今回は、丸山茂樹プロのパンチショットをご紹介します。PGAツアーで彼が活躍できたのは、アプローチやパッティングなど小技が上手かったからだけではありません。風の強いアメリカでは、低く強いパンチショットが大きな武器となります。

丸山プロ自身が若手の頃は、ボールのスピン量が多かった時代。そのためショートアイアンを普通に打つと“めくれてしまい”(スピンで吹き上がって)、全然前に飛ばないことがありました。パンチショットを駆使しないと、ツアーでは勝負にならない時代だったのです。「8番アイアン以下はほとんど“パンチ”」というほど、パンチショットには絶対的な自信を持っています。

特に風が脅威となる全英オープンでは、パンチショットは欠かせない

丸山プロ曰く、「今の若手は、パンチなど球を操作するのが得意じゃない。全体的に単調に感じる」。彼自身、パンチショットは子供の頃から磨いていたそうで、いくつものバリエーションを持っています。今回ご紹介するのは、基本的なパンチショットの打ち方です。そのポイントを教えてもらいましょう。

ポイント① 基本はボールを真ん中に置いて、ヒール寄りに構える

ボール位置だけでなく、フェースのヒール寄りに構えることが重要

基本となるボールポジションは、スタンスの中央です。これは通常のショットと同じですが、パンチショットはフックしやすいので、ややヒール目に構えるのがポイント。インパクトのフェースの向きが重要なのです。

ポイント② 肩はしっかり入れる

画像: コンパクトだが、肩はしっかり入っている

コンパクトだが、肩はしっかり入っている

パンチショットでは、通常のフィニッシュ位置までクラブを振り抜かないので、トップの位置も自然とコンパクトになります。またコンパクトなスウィングほど、意識的にゆっくりテークバックすることが重要です。トップまでに十分なパワーを蓄積することが大事なのです。

ポイント③ 手元はできるだけ体の近くを通す

コンパクトなスウィングで、しっかりボールにパワーを伝えるには、腕と体の一体感が重要です。腕の動きと体の回転がバラバラだと、弱いボールしか打てなくなります。ダウンスウィングでは、脇を締めて手元を体の近くに引き下ろす感覚でスウィングしましょう。

画像: 厳しいセッティングのコースだからこそ、パンチショットが活かされた

厳しいセッティングのコースだからこそ、パンチショットが活かされた

アマチュアでも、通常のショットだけではコースを攻略することは難しいです。風の影響を受けづらいパンチショットを習得することで、グリーンの攻め方の幅がグッと広がります。

今回の丸山プロが教えてくれたポイントを参考に、皆さんも練習してみてはいかがでしょうか。

This article is a sponsored article by
''.