標高の差は”空気密度”の差

富士レイクサイドCCの12番ホールは標高1197メートル
「温度や湿度、気圧が変わると”空気密度”が変わります。空気密度が低くなるとボールが飛んでいる間に受ける抵抗「抗力」が小さくなるため飛ぶ傾向にあります」とダンロップスポーツの山口さん。
なるほど~。どの番手でも同じなんですか?
「ドライバーが一番その恩恵を受けますね。短くなればなるほど平地と変わらなくなります」
ということは、SWなどのショートアインではあまり変わらなくても、ドライバーだと思ったよりも飛ぶんですね。急に飛距離が伸びたと喜んでいたのは”空気密度”のせいだったんですね。
高原の飛び方は”打出しが高い”
テスターの内海プロ、どうでしたか?
「標高1000mを超えると明らかに飛んでますね。飛び方にも違いがあるように思います。7番アイアンでは打出しから高く上がってドロップ気味に飛んでいますね」

標高1100メートルでコースボールを使ってフライトスコープで計測
アマチュアの関原さんはいかがでしたか?
「プロみたいには飛距離の差は感じませんでしたが、実際に計測してみると、やっぱり飛んでいますね」

7番アイアンではプラス12ヤード飛んだ(アマチュアの関原さん)
PWでは6ヤード、7番アイアンでは12ヤード遠くへ飛んだ
ドライバーのヘッドスピードが、42m/sのアマチュア関原さんの場合、平地と比べてPWでは6ヤード、7番アイアンでは12ヤードの違いが確認されました。
1000mを超える標高の高いところでは、スピン量まで減る傾向にありました。平地と比べると打ち出し角も増える傾向にあり、内海プロの平地での7番アイアンは約165ヤードですが、高原では180ヤードを記録するショットもありました。
7番アイアンの飛び方が変わったと内海プロ
紅葉が始まったこの秋に高原でのゴルフを楽しむときは、ドライバーは飛ぶけど、SWでは平地と変わらないと覚えておきましょう!