江連忠の憧れのひと岡本綾子さん。ボクならここを真似したい!
「実は12歳の頃からアヤコさんが好きだった。いまでもそう思っている。こんなにクラブの振れてるプロ。美しいスウィングの持ち主はいないんじゃないか。
ニック・プライスは完璧なスウィングをお作ったけど、アヤコさんは完璧なリズムを作り出した。僕はアヤコさんのようなスウィンガーではないけれど、あのリズムは真似したい」(江連忠)
いいリズムの第一歩は、ワッグル上手になること
力を抜くだけじゃない。スウィングのイメージと球筋を心に思い描く、それが本当のワッグル効果だ
ワッグルというと、構えてからクラブを左右にブラブラさせることと、思いこんでいる人が多いみたいだけど、でもそれだけがワッグルじゃない。実はアドレスに入るずーっと前から、ワッグルは始まっている。
リラックスさせた方がいいのは、手首だけに限らない。ひじだって、肩だって、足だって、みんなリラックスさせなきゃダメ。体だけではなく、バックスウィングのイメージを出す必要もあるし。トップの感覚を確かめたり、フォローの出し方を確認したり、さらには球筋まで考えていく。
さらに言えば、頭の中までリラックスさせる必要もある。
だから、それまで何もしないでいて、ボールの前に立ってから急に手首をフニャフニャさせたって、意味がない、ゴルフの下手な人ってのはたいていワッグルも下手なことが多くて、必死にクラブを揺らしてるけど、肝心の下半身が止まってしまっている。
反対に下半身がよく動くワッグルをしているゴルファーに、あんまり下手な人はいない。
アヤコさんのワッグルは実に上手い。ぜひ、テレビでよく見てほしい。アドレスに入る前から、しきりに体を動かしている。あっちを見たりこっちを見たりしながら、体のあちこちが動いている。この時点からもう体と頭のリラックスが始まっているということなんだ。
手首を柔らかく使おう
クラブを揺らすだけがワッグルじゃない
クラブを左右や前後に動かさないプロでも、どこかで必ずワッグルをしている。右手でミルキング(乳しぼり動作)をしているのはオラサバル、バタバタ足踏をするのはバレステロス。完全に静止しているプロや上級者はいない。静止しているようでも、見えないところでどこかが動いている。静止した状態からいきなりスウィングに移るのは、無理があるためだ。
月刊ゴルフダイジェスト1995年3月号に掲載されたものから一部抜粋