「アヤコさんに学ぶリズム学」最終回は、ダウンスウィングからフィニッシュを江連忠プロに解説してもらいました。

画像1: 【世界一のスウィングリズム】インパクトはボールの後ろで打つ!

ダウンスウィングとは要するに体重移動。まず体勢を作ったらあとはガマンの時間だ

本当に重要なのはここだ。ダウンスウィングというのは、ガマンすることだと思う。クラブが振れるまでジーっと待ってやること。待ち続ける下半身の強さ。それがダウンスウィングの最重要ポイントだ。

もっと簡単に言うと、ダウンスウィングというのは、なにがどうあろうと、要するに体重(重心の)の移動だ。ダウンスウィングのきっかけが左足の踏み下ろしだろうが、右ひざのナニだろうが構わない。ともかく体重を左サイドに移す。腕とクラブは何もしないで自然に降りてくる。そして腰の回転。最後に腕の動き。この順番をきちんと守らないとスムーズに動けない。

言葉にするとこれだけ。このへんは理屈ではなく、人間の自然な動きと考えるしかない。右脳が支配するフィーリング動作なんだ。

「上半身に力を入れたって飛びません。やはり下半身。下半身に力を入れた飛び方とはまったく違います」(アヤコ語録)

インパクトはビハインド・ザ・ボール。ボールの後ろで打つ。でもフィニッシュでウェートを完全に左サイドに移す」(アヤコ語録)

柔らかいままに、最後まで振り切れば美しいバランスのフィニッシュがとれる

バランスという言葉を、これまでさんざん使ってきた。ではバランスってなんだ?というと、けっこう悩んでしまう。

アヤコさんのスウィングはバランスが最高。これを言葉で分解するのはかなり乱暴なんだけど、あえて言ってしまえば柔らかくて、自然な動きををしているということになると思う。自然な動きだから、クラブも自然に走ってくれる。

オイリーという表現がある。油がさしてあること。アヤコさんは間接にたっぷり油がさしてある。肩やひじ、手首、ひざ、足首…が柔軟に動く。どこにも無用のちからが入っていない。昔、アヤコさんは『フニャ』という愛称だったそうだ。そういうフニャっとしたスウィングだったんだと思う。そういうスウィングを普通のアマチュアが完全に真似ることなんか不可能だけど、でも少しくらいは真似したい。

いわば何万年も昔からやってきたような、人間の一番自然な動きでスウィングしているんだろうな。子供がボールを投げるように振っている。で、子供がどうやってボールを投げるか、言葉で説明するのは無意味だ。よく見てほしい。見て、感じとってほしい。それしか方法はないのだ。

画像: 柔らかいままに、最後まで振り切れば美しいバランスのフィニッシュがとれる

余計な話だけど、アヤコさんはクラブを『振る』ことにかけてはズバ抜けている人だ。スウィングの形を作っているのではなく、クラブヘッドを回し、スムーズに振っていれば、ボールは曲がったりしない。曲がるのは、ボールを打つ人、叩く人(多分、あなた!)だけだ。

5回に渡ってお届けした、江連忠プロによる「岡本綾子さんに学ぶリズム学」いかがでしたか? ボクらアマチュアゴルファーでも真似できることはありそうですね。

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