先日のトラベラーズ選手権最終日、ジム・フューリックが1イーグル、10バーディで、ツアー新記録となる「58」を記録しました。彼自身、2013年BMW選手権の2日目に「59」をマークしていて、「あれさえ入っていれば」という悔しい経験がありました。
PGAツアーでは、それまで「59」は6人が記録していたのですが、「58」は、初の快挙。世界の主要ツアーでも、石川遼プロが2010年の日本ツアー「中日クラウンズ」で達成して以来、2度目の快挙となりました。
しかも先日の試合は、最終18番でぎりぎり入らなかったバーディパットがもしも入っていたら「57」という可能性すらありました。
そこで、今回はツアーのスコアに関する記録を調べましたので、ご紹介します。
女子ツアー最少ストロークは「61」
男子の最少ストロークは「58」ですが、日本の女子ツアー(LPGA)の最少記録は、2012年にキム・ヒョージュプロがサントリーレディスオープンの最終日に記録した「61」です。しかも達成した当時、彼女が16歳のアマチュアだったということも驚きです。
この大会で女子ツアー史上3人目のアマチュア優勝(2012年当時)を飾り、16歳332日での優勝は当時の宮里藍プロが持っていた18歳101日という最年少優勝記録を大幅に更新しました。(その後2014年「KKT杯バンテリンレディスオープン」で勝みなみが15歳293日で更新する)
またこの大会でキム・ヒュージョプロが記録した4日間72ホールでの通算17アンダーは、2002年「ニチレイカップワールドレディス」での不動裕理と並ぶタイ記録でした。(その後2013年「アース・モンダミンカップ」で堀奈津佳プロが通算21アンダーで更新する)
「55」を記録した選手がいる!?
現在の世界記録は、石川遼プロとジム・フューリックが記録した「58」です。しかし2012年、この「58」を上回る「55」を出した選手がいるのです。
記録したのは、オーストラリアのライン・ギブソンという選手。この最小ストローク数は、なんと全ホール1パットで達成されています。彼が使用していたパターが「山田パター」という製品だったこともあり、このニュースが世界中に知れ渡ると、世界中から山田パターの注文が工房に殺到しました。
しかしこの「55」は、「ゴルフウィークツアー」というPGAツアーを目指す選手たちが出場するいわば2軍ツアーでの記録。プロツアー(世界の主要ツアー)の世界記録としては、ジム・フューリックと石川遼プロが記録した「58」が最少ストロークとなっています。
記録は破られるためにあるもの。今後、「58」を更新する選手が現れることを期待しましょう!