全英オープンを楽しむ!
1880年に第1回の全英オープンが行われ、今年で145回を数えた全英オープン。ゴルフが誕生してから5世紀、かつては領土争いをゴルフで決着したり、また、あまりに国民がゴルフに熱狂し、国王がゴルフ禁止令を出したりと、長い歴史の中で英国民にとってゴルフは切っても切れない関係。というところで、全英オープンの楽しみ方も他のメジャーとは一味違っている。そこで、全英オープンの会場の雰囲気、楽しみ方を拝見。
全英オープンは入場無制限
4大メジャートーナメントの中で、ギャラリーチケットが無制限なのは全英オープンだけ。マスターズ、全米オープン、全米プロ選手権はチケットの数が限定されている。ところが全英オープンは、入場無制限。入場ゲートの前には電話ボックスのようなチケット売り場があり、いつでも買えるようになっている。
当日券のお値段は、といえば練習日の日曜日は15ポンド、月、火、水と徐々に値上がりし、水曜日は40ポンド。本戦は各日大人80ポンド。16歳から21歳までの若者は30ポンド、英国らしいのは16時以降の入場は30ポンドとなっている。ちなみにマスターカードで買えば、いずれの値段より5ポンド割引になっている。
巨大記念品グッズ売り場
4大メジャーでは必ずといっていいほど設営されるのが、記念品グッズのショップ。アメリカでは「マーチャンダイジング」といい、全英オープンでは、そのまま「ショップ」と言われる。この「ショップ」、ロゴ入り記念品のデパートだ。
大会ロゴ入りのポロシャツやウィンドブレーカーなどのウェア、バッグタッグ、マーカーなどの小物、サイン用フラッグなどなど。ゴルフ関連のグッズが勢ぞろい。
最も売れ行きがいいのがキャップやバイザー。「THE OPEN」」のロゴが入って25ポンドキャップのタワーに陳列されたデザイン、カラー違いのキャップバイザーは。最終日には売れ切れ状態になる。買い物が終わったらレジでお支払い。このお支払、マスターカードなら割引があり、多くの人がマスターカードでチェック!
買ったものは『THE OPEN』のロゴが入ったショピングバッグに入れてもらうのだが、お土産にするために、袋だけ多めにもらっていく人も多い。この時しか手に入らない記念グッズだけに、この買い物も全英オープンお楽しみ。
THE SPECTATOR VILLAGEは巨大パブ
「ザ・スペクターヴィレッジ」は、いわゆるギャラリー広場。しかし、そのスケールはやはりメジャー級。巨大スクリーンに映し出される試合の模様を、ここに用意されたエアマットに寝転びながら見る人風景は全英オープンならではのものだ。
「ザ・スペクターズヴィレッジ」の周りには、英国名物ノフィッシュ&チップス、ハンバーガー、サンドウィッチなどの食べ物屋さん、ビール、スコッチウィスキーノバーなどの出店が軒を並べる。売れ筋はやっぱりビールだ。
マスターカードクラブで一休み
ザ・スペクターズヴィレッジの一角にある2階建てのマスターカードクラブ。マスターカードを持っていれば入ることができ、ここでは様々なイベントが行われ、多く人が訪れる。
マスターカードクラブ内にはバーカウンターがあり、ビールやウィスキー、ソフトドリンクなどを販売。グラスを片手に仲間たちとゴルフ談義に花を咲かせる。
クラブ内には、マスターカード契約選手が勝ち取ったクラレットジャグと呼ばれる全英オープンのトロフィを展示しており、誰もがすぐ近くでみることができる。
予選ラウンド2日目には、1998年の全英オープン優勝者で、今年も出場していたマーク・オメーラがプレー終了後、クラブにサプライズで登場。集まった人たちと記念撮影したりサインしたりとファンサービス。
決勝ラウンドが始まった土曜日の昼には、昨年で全英オープンから引退したトム。ワトソンがマスターカードクラブに。全英オープン5度優勝というワトソンは、これまでの全英オープンの思い出話を披露。また、集まった人たちからの質問に快く答えていた。
マスターカード・パビリオンで優雅に観戦
全英オープンのオフィシャルスポンサーとなっている企業のために16番ホールサイドに設けられたパビリオン。特別な人しか入れないこのパビリオン、豪華というか至れり尽くせり。1階はレストランで昼食はフルコースが用意されている。
2階にはラウンジがあり、軽食や飲み物、もちろんアルコール類も豊富にそろっている。英国だけあって午後にはアフタヌーンティが用意され、観戦疲れした人たちが、このラウンジで、ゆったりと休みことができる。また、2階のベランダから優雅にトーナメント観戦も可能。
全英オープン5度優勝のトム・ワトソン。マスターカードと長く契約し、いわばマスターカードの顔となっている。そのワトソンの巨大なパネルの前には、全英オープンの優勝トロフィが展示されていた。
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