先日、リオデジャネイロ五輪でゴルフ日本代表チームの強化対策委員長を務める倉本昌弘プロが現地入りしました。
丸山茂樹ヘッドコーチと開催コースを視察し、「アメリカのような長いコースではないのでチャンスはある。日本人の繊細さとコントロールがあれば充分に戦える」と、日本人選手の活躍に期待を寄せました。
“マッシ―”の愛称でファンに親しまれる倉本プロは、豪快なドライバーショットを武器にレギュラーツアーでの通算勝利数は30。現在でもシニアツアーを中心に活躍し、ツアーきっての理論派として知られています。
そこで今回の「プロの技 完全相伝」では倉本プロが実践する練習法とアドレスの作り方をご紹介します。
※内容は月刊ゴルフダイジェスト2014年2月号に掲載されたものです
「割り箸」を咥えると“軸”に気づく
倉本プロは練習で「割り箸」を口に咥えてスウィングすることがあります。口に「割り箸」を咥えることで、スウィング中の顔の傾きが分かります。この「顔の傾き」と「スウィングの軸の傾き」には相関関係があります。スウィングの再現性を高めるためにはスウィング軸を一定にする必要があり、それを簡単にチェックできる「割り箸」はとても便利なのです。
アドレスはナイスショットの土台
倉本プロがスウィングの再現性を高めるために最も重視しているのが、「アドレス」です。アドレスでいい準備ができてさえいれば、あとは何も考えずにクラブを振ればいいとのこと。
では、どのようなことに注意してアドレスすればいいのか、そのポイントをレッスンしてもらいました。
ポイント1 アドレス前に一度振りかぶる
アドレス時、体はリラックスした状態でないといけません。倉本プロはリラックスして構えるために、クラブを一度頭の上に振りかぶって、そこから振り下ろすことで腕の無駄な力を抜きます。またそうすることで、ボールとの正しい距離感をつかむことができるのです。
ポイント2 体の「面」を作る
リラックス状態を作ったら、次は方向。倉本プロは肩、腰、足、目のラインを真っすぐに揃えます。そうすることで、ひとつの「面」を作ることができ、狙った方向にボールを打ち出すことができるのです。
ポイント3 ベルト、ひざ、土踏まずを一直線に揃える
ポイント2でいった各部の向きを揃えたら、次は重心。土踏まずの真上に重心をかけることで、前後のバランスが保たれ、ふらつくことはなくなります。
以上がアドレスの時に注意するポイント。
倉本プロが言うように、「いいスウィング」をするためには、いかに「いい準備(アドレス)」をするかが大事です。皆さんももう一度自分のアドレスを見直してみてはいかがでしょうか。