とにかくフェアウェイキープが最優先 イ・ボミ
先日2年連続賞金女王を決めたイ・ボミ。今週平均ストローク60台を目指す彼女は、平均ストローク1位をはじめ、パーキープ率、パーオン率でも1位を記録するなど、ツアー随一の安定感を誇る。その秘訣についてイ・ボミは
「ティショットではとにかくフェアウェイに運ぶ。そのためにはしっかりフィニッシュで止まれるバランスのいいスウィングを心がけています」と、あくまで飛距離よりも方向性を重視しているという。
ピンを見て打つことはほぼありません 木戸愛
続いて現在賞金ランキング18位と安定した成績を収めている木戸愛にスコアメークにおいて大切にしていることを聞いた。
切れ味抜群のアイアンショットを放つ木戸だが、彼女の狙いはピンではなく「グリーンセンター」。木戸曰く、「無理にバーディを狙いに行くと余計な力が入るんです。それよりも確実にグリーンに乗せることを考えます」。
ピンを狙ってバーディを獲りに行くよりも、確実にパーを拾うことを優先させているからこそ安定した成績を収めることができるということだ。
宮里美香の生命線は「フェアウェイキープ」と「100ヤード以内」
最後はアメリカを主戦場に戦う宮里美香。宮里は平均飛距離ランキングでは現在148位と、決して上位ではない。そんな彼女がアメリカで戦えるのは、「高いフェアウェイキープ率」と「100ヤード以内のショットの正確性」があるからだ。
実際に現在彼女のフェアウェイキープ率は80.4%で3位を記録している。イ・ボミ同様に、ティショットは方向性を重視しているのだ。また宮里は、短い距離を徹底的に磨くことで、飛距離では勝てない海外選手に対抗している。
「まずはフェアウェイを確実にとらえること。そして100ヤード以内のショットは徹底的に磨いています。それが私のスコアメイクの生命線なんです」(宮里美香)。
今回は3人のプロの「スコアの作り方」を紹介した。どのプロもそうだが、共通しているのは、「無理をしない」ということだ。女子プロたちは飛ばすことに躍起になったり、必ずしもバーディを狙っているわけではないということ。プロはそこに技術が加わり、「72」を切るようなスコアが出る。皆さんもプロたちの「無理をしない」マネジメントを参考にしてみてはいかがだろうか。