皆さんはアプローチショットのバリエーションを何種類お持ちですか?
「上げる」「転がす」「ピッチ&ラン」の3種類というのが一般的ですよね。では、ツアーで戦うプロは何種類あるのでしょうか?“ツアーNo.1 ウェッジ上手”の藤田寛之プロに聞いてみました。
「そうですね。最低7種類ですかね。基本は「上げる」「転がす」「ピッチ&ラン」の3つですが、微妙なフェースの向きやボールの位置の変化を入れると組み合わせは無限になりますけどね」(藤田プロ)
なるほど。プロも基本のアマチュアと同じ3種類でも、それぞれのライや状況に応じてプロはアプローチを細分化しているのですね!
とは言うものの、我々アマチュアはがたくさんの種類のアプローチを習得するのは難しいです。そこで今回は藤田プロに3つの基本の「ボールポジション」とアプローチでザックリしない3つのコツを教えてもらいます。
※レッスン内容は月刊ゴルフダイジェスト2012年11月号を一部引用
セットアップが何より大事
全部の基本が詰まってる「ピッチ&ラン」
ここが基本ポジションです。この位置でフェースを開いたり閉じたりすることで落とすどころを調整します。基本は全体の2分の1から3分の1までキャリー、1バウンド目で軽くブレーキをかけて、そこからゆっくり転がるイメージです。あとは落としどころに集中してスウィングするだけです。
安心・確実な寄せ方「転がし」
低く打ち出すため、ロフトを立てて右足寄りにセットします。「転がし」のポイントは「インサイドアウト」に振るということ。ランで距離を合わせるのは難しいですが、インサイドアウトでボールをヒットすることにより、トップスピンをかけて調整するこができるのです。
技の見せ所「上げる」
球の高さでグリーンを止めるため、フェースは開いてセットする。注意点はすくい打ちしないこと。トップやザックリの原因になってしまいます。勇気をもって上からカツンとクラブをぶつけましょう。カット軌道に振るのもひとつのポイントです。
ザックリしない3つのコツ
コツ1 斜に構えて目標に正対
アプローチでスタンスをオープンにするのは、距離感を出しやすくするため。目標に対して正対することで、距離を把握することができるのです。
コツ2 左足体重でアドレス
上げるアプローチでも、ボールをダウンブローに打つことは同じ。左足体重にすることはすくい打ちを防ぐ効果もあります。「ボールを押し込む」イメージを持つといいでしょう。
コツ3 手をこねて球をつかまえない
下半身を動かさずに手でこねてしまうと、ザックリだけでなく大オーバーの危険すらあります。インパクトの後もしっかり体を回してフォローを出していくことが大事です。
コースでも、ピンに寄るか寄らないかは「打ち方の選択」で決まります。今回藤田プロが教えてくれた3つの打ち方をマスターし、正しい選択をもってアプローチしましょう。