ケンジロウです。リオからお届けしています。
オリンピックの女子ゴルフ競技が終わりました。皆さんもテレビでご覧なっていたことでしょう。
野村敏京は今日6アンダーというこれ以上ないくらい素晴らしい成績を出して、トータル9アンダー。4位タイでフィニッシュしました。
112年ぶりのゴルフ競技復活、女子は116年ぶりのオリンピックでした。メダルまであと1歩。銅メダルのフォン・シャンシャンとは1打差でした。ほんと悔しい(;´Д`)
最終日にこれだけスコアを伸ばしたのは、ロシアのマリア・ベルチェノバ(なんと62!)を除いてただ一人。彼女の美貌はこちらでも話題なので、写真を1枚つけておきます⤵
今日は昨日吹いていた強い風が朝から吹き、さらに湿気のこもった重い空気が流れていました。
「彼女の球は基本的に低いから、風が吹くほどいいんじゃないかな」
そう丸山茂樹コーチが練習日に言っていたのを思い出しました。まさに今日の彼女のショットは非の打ち所がないくらい素晴らしかった。
こちらをご覧ください。今日の出場選手のスタッツです。
Greens in regulation(パーオン率)が83.33㌫、かなりの確率でパーオンしています。そしてScrambling(パーオンできないホールでそこからパー以上で上がった確率)は100㌫。つまりグリーンを外しても、ボギーは叩いてないということです。
これ以上のプレーはなかなかできないでしょう。しかも最終日にやってのけたのが凄い(;´Д`)
ホールアウト後のコメントでこんなことを言っていました。
「(オリンピックだからと言って)他の試合と違う雰囲気はなかった。ただオリンピックはメダルが3個しか取れないので、少しプレースタイルが変わりますね。ちょっと攻撃的になるというか。普通の試合だとトップ5に入ればいいかとか思ったりしますからね」
やはり最終日はアグレッシブに攻めた結果、6バーディノーボギーが出たということですね。
野村が後半16、18番とバーディを獲ると、一気にリーダーズボードの3番手まで上がりました。野村が上がった時点で、リディア・コーと並んで3位タイ。リディアがまだ15番をプレー中でした。トップはコーと同組の15アンダーのパク・インビでほぼ決まり、2位はその時点ではフォン・シャンシャン。またステーシー・ルイスも8アンダーで18番を回っており、野村のメダルの行方は、まったく予想がつかない状況でした。
「もう1打差足りないんじゃないかなと思って、ずっとダイニングルームでテレビで見ていたんですけど、リディアもシャンシャンもスコアを落とさない選手だから…。やっぱり落とさないですね」(野村)
終わってみれば、リディア・コーが16番、18番とバーディを奪い、単独2位に入り、フォン・シャンシャンはそのまま3位に。男子のようにプレーオフもなく、金銀銅と結果が決まりました。
“たられば”と言う言葉はゴルフではタブーかもしれませんが、やはり惜しまれるのは初日に野村がやってしまったひとつのミス。タップインの際に左打ちを失敗してボギーを叩いてしまったんです。あの1打がなければ、フォン・シャンシャンと同スコアになり、メダルに手が届いたのかもしれません。
最後まで本人の口からその1打については語られませんでしたが、おそらく本人がもの凄く後悔しているのは間違いないでしょう……。
もう一人の日本代表の大山志保は、最終日3オーバーで42位でフィニッシュ。
最後まであきらめずに頑張った大山、今日も思いがこみ上げてきて、会見中も涙無しには語れませんでした。
この経験を、2020年の東京オリンピックの女子代表にいかしてもらいたいですね。
それにしてもインビは強かった。4、5㍍のパットをことごとく入れていましたね。こんなにパターが上手ければ、一緒に回っている相手は嫌になっちゃいますよね。
インビ・パクもリディア・コーも2ボールを使っていましたけど、やっぱり行きつくところはこのパターなんですかね。日本に帰ったら物置に眠っている2ボールを引っ張りだしてこようかなと、つくづく思ってしまいました。
韓国チームも、インビの優勝に、みな涙していました。
次の東京オリンピックでは、ぜひ日本がメダルを獲ってほしいデスね。いやはや長い2週間が終わりました。僕の取材した内容は、火曜日発売の週刊ゴルフダイジェストに掲載予定ですので、そちらも合わせてご覧ください!
過去のオリンピックの記事はこちらから⤵