アマチュアに多く見られる飛ばす気満々の「大きなトップ」。自分は大丈夫だと思っていても、実は手上げの手打ちになっているアマチュアって意外と多いんです。
47歳になっても今でも、飛距離の衰えを見せない藤田寛之プロに“理想的なトップの形”について聞いてみました。
「ヘッドスピードが加速しながら最後まで振り切るためには、トップでパワーをためることが必要です。でも、無理して大きなトップにしたり、回しすぎたりするのは逆効果。アマチュアさんは飛ばしたい気が強いせいか、トップが大きすぎます。肩は90度、腰は45度くらい回っていれば、ねん転も十分だし、パワーもたまります」(藤田プロ)
また藤田プロ曰く、「120%のトップで120%のフィニッシュまで振りきれれば飛びますけど、それは難しい。インパクトまでに無駄な力を使ってしまいますからね。トップはコンパクトに収めた方が、フィニッシュまでしっかり強く振りきれます」。
そこで今回は「正しいトップのカタチ」をテーマに、藤田プロに“気持ちよく振りきれるトップの作り方”をレッスンしてもらいましたので、ご紹介します。
レッスン1 手は顔より高く上げない

顔の前でクラブを立てる
手を胸の前に上げてクラブを立てて、そこから肩を90度回したら、コンパクトトップの完成。手を顔より高く上げてしまうと、軸が傾いてしまいパワーをためることはできません。

肩を90度回して完成
レッスン2 前傾角を保って肩を回す

手上げのトップは前傾角が崩れてパワーが逃げる
手上げのトップだと上体が起き上がりやすくなります。前傾角は保ったまま、手ではなく肩を回していくとパワーがたまったトップになります。
レッスン3 重いものを引っ張るときのように重心を低く

グッと腰を落とす
重いものを引っ張ろうとしたら、自然に腰を落としてパワーが出る体勢になります。トップもそのようなイメージで、重心は低く保つことが大事。股関節を深く入れるイメージを持つといいでしょう。
レッスン4 手を体から外れない位置に収める

手が横に外れない
手だけでクラブを上げてしまうと、クラブが体から外れてしまい、パワーが上手くボールに伝わりません。肩を90度回して、そこからクラブを真上に上げるイメージを持つと、コンパクトないいポジションに手が収まります。

トップが決まると後は体を回すだけ
飛ばしたいとき、どうしてもトップは大きくなりがちですが、そんなときこそ藤田プロのようなコンパクトなトップを意識しましょう!
※月刊ゴルフダイジェスト2014年8月号より