「全日本ショートコース選手権」関東E予選 竜ケ崎ショートコース(茨城県)のヤーデージブックが完成しました。今回は「西コース」の攻略法を紹介します。
コースは本コースと同じく芝から打てるティグランドに池や適度なアップダウン、グリーンの大きさも比較的大きくて、どこをとっても本コースのパー3を集めたような本格的なショートコースです。
方位を知って風を読む
ヤーデージブックにはノースアップでコースの全体図が掲載されています。当日の天気を確認して、風がどちらから吹く予報なのか確認しておきます。予選のトップスタートは8時からですので朝からお昼までの予報を確認しましょう。
このコースはアップダウンの起伏があるので、風の影響を受けるホールが多くあります。短いクラブを使いますのでボールも高く上がります。コースで感じる風と上空の風と異なる場合も出てきますね。コース全体図で風向きをチェックしておけば風を読むときの参考になりますよ。
西コースは前半4ホールの起伏のあるホールと後半のフラットなホールでメリハリがあります。打ち上げ打ち下ろしの後のショットは目線やアドレスをニュートラルに戻す必要があります。アドレスをする前にフラットなライで軽くジャンプするなど工夫してみましょう。
決勝への切符を手にするのは8名(54名の参加で上位15%通過)。予想カットラインは4~5オーバーというところでしょうか。
では、早速「西コース」の攻略法を紹介します。
西コース 1068Y Par 27
1番ホール 77Y
池越えのホールからスタートします。77ヤードと短いものの手前から奥まで右まわり池に囲まれています。スタートホールでもあり、手前と右に池があるこのホールはオーバーに要注意です。緊張によって体も硬くなり、テンポが速くなると飛びすぎることがあります。素振りのときからスウィングのスピードを意識することがポイントです。
2番ホール 114ヤード
打ち上げのこのホールはグリーンのセンターまでの距離感で打ちたい。グリーン右にはあごの高いバンカーが待ち構えているので、高い弾道を打とうとしてフェースが開くと入りやすい。1番手大きいクラブを選択していつものテンポでバランスのいいフィニッシュをとりましょう。強くインパクトしようとすると思わぬミスのもとです。
3番ホール 106/55ヤード
フェアウェイいっぱいまで張り出した樹を越えていくホール。打ち上げの距離感と越える高さが求められます。グリーン周りは広くなっていますが、左サイドはグラスバンカーがあるので要注意です。大き目のクラブを選んで、力まずに振りぬくことがポイントです。
4番 151ヤード
打ち下ろしで距離のあるホール。軽く右にドッグレッグしていて左サイドは1ペナゾーンになっているので注意が必要です。風をしっかり読んでください。アゲンストの場合は吹き上げてくる風にかなり影響を受けてショートしやすくなります。
5番 120/82ヤード
池越えのホール。グリーン周りはやさしいので池さえクリアすればトラブルにならない。グリーン手前にラフもあるが気になるほどではない。ピンが見えにくいので構えるときにスパットを決めて、方向性に気を付けて構えることがポイントです。
6番ホール 113ヤード
フラットで真っすぐなホール。このホールは難しいトラップもないので、積極的にピンを狙っていきたい。
7番ホール 145/105ヤード
ティグランドから見るとグリーンは少し右側に位置するがフラットでストレートなホール。左右にあるガードバンカーを避けてセンター狙い。このホールも積極的にバーディを狙いたいホール。
8番ホール 126ヤード
ここ8番で折り返すので7番までと向きが変わります。風の読みに注意してください。フラットでバンカーもやや奥に位置しているので積極的にいきましょう。風が右からの場合は、ドローヒッターは左サイドの池に注意。
9番ホール 116ヤード
西コースの最終ホール。ストレートでトラブルの少ないホール。グリーン周りも高低差がほとんどないので寄せやすい。ピンを狙って攻めましょう。
西コースは前半の池越え、気を越えたりと起伏のあるホールを耐えれば5番から9番まではフラットなホールが続きます。前半で耐えて、この上がり5ホールでスコアを伸ばすと予選通過が見えてきますね。
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