プロの試合で「″ひざ″の故障で欠場」ってよく聞きますよね。でも、どんな症状が多いのだろう?
同愛記念病院副委員長の土屋正光先生に聞くと「トッププロの場合、じん帯断裂やひざの軟骨除去などが多いですね。完治にはだいたい半年から1年程度かかると思います。一般の人は、加齢や軟骨が痛んだり、立ち方などで痛みが出ることがあります。軽い場合でも、完治には約1ヵ月かかる場合があります」
では、ひざを故障しないためにはどんなことに気をつけたらいいの?
PGAティーチングプロの高野逸夫プロに教えてもらいました!
立ち方はひざを壊す原因だった!
O脚、X脚は負担がかかります
O脚は、いつもよりひざを内側にして構える
O脚のままで構えるとひざが外側を向いているので内側に絞って、ひざとつま先がまっすぐになるようにしよう。
X脚は、ガニ股で立つイメージでアドレスする
X脚はアドレスでひざが内側に入ってしまうので、外側へひざを広げ、外側に力が入るようにしよう。
ひざとつま先が真っすぐなら周囲の筋肉を傷めない
つま先とひざが同じ方向を向いていれば、周辺の小さな筋肉も真っすぐになります。そのため、バックスウィングで回転しても軸がブレない。ブレるとひざへの負担大。
真っすぐ構えれば回転しても軸はブレない
立った時につま先とひざが真っすぐ1本になれば、ひざの周りの筋肉も変な捻れが起きないので負担もかからりません。
つま先が外を向くとひざが捻れて負担大
つま先と真っすぐにならないとひざの周辺の筋肉が捻れる原因となるので、負担がかかり痛みを誘発します。
なるほど、ひざとつま先が真っすぐ同じ方向を向いていれば、周囲の筋肉に負担がかからないのですね。スポーツをする上でひざは大事なので、気を付けたいですね。今回はここまで。後編では、ひざを守るトレーニングをご紹介します。
2010年月刊ゴルフダイジェスト10月号出典