練習場ではナイスショット連発だったのに、コースに出るといきなりOB・・・
「アマチュアがコースで普段通りのスウィングができない一番の原因は『スウィングリズム』にあります」。そう話すのは、多くのツアープロのコーチを務める内藤雄士プロ。
コースに出ると、どうしてもスウィングリズムが早くなってしまう人が多い傾向にあります。またリズムが遅くなる人もいますが、どちらにせよ「スウィングリズムの乱れ」はスウィング全体に大きく影響します。また、練習場の打席は、ストレートに構えられる目印(マットなど)が多くありますが、コースではそのような目印はなく、普段通りのアドレスで構えられていないことも、スウィングがおかしくなる原因のひとつです。
そこで今回は内藤プロにコースに出ても、「普段通りのスウィング」をするためのポイントをレッスンしてもらいましたので、ご紹介します。
いつも同じように振るために
ポイント① リリースポイントを安定させる
内藤プロ曰く、「プロでも、スウィングリズムが安定せずに、スウィング全体に悪影響を及ぼすことはよくある」とのこと。それを矯正するために行うのが、「リリースポイントを一定」にする練習。
「シャフトの部分に錘をつけてボールを打つんです。クラブが重くなることによって、打ち急ぐことなくスウィングすることができます。すると、常にリリースポイントが一定となり、スウィング全体が安定してくるんです」(内藤プロ)
ポイント② 目標に対していつも真っすぐ構えられる
一度アドレスに入った状態から、右手を外して、腕をリラックスさせます。この片手を外した状態で、肩のラインを目標に対して、真っすぐかどうかを確認します。次に、右手の平を目標方向に合わせて、再度グリップしてアドレスは完成。面倒がらずに1球ずつ行うようにしましょう。
ポイント③ メトロノームを使ってリズムを整える
どんなスウィングでもスウィングリズムは一定にしましょう。それぞれ変えようとすると、本当のリズムを知ることはできません。リズムを一定にするために、メトロノームはとても有効です。大事なのは、振り幅に関係なく、常に一定にスウィングすることです。
皆さんもコースに出て、「スウィングリズム」と「アドレス」がいつもと変わってしまうことがないように、今回ご紹介したレッスンを参考に練習してみましょう。
※月刊ゴルフダイジェスト2013年11月号より